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買い物しながら介護予防 静岡で始動、運動+引きこもり対策も

(2020/3/1 19:50)
特別なカートで買い物を楽しむ利用者=2月上旬、静岡市清水区のスーパーマーケットバロー清水高橋店
特別なカートで買い物を楽しむ利用者=2月上旬、静岡市清水区のスーパーマーケットバロー清水高橋店

 静岡市清水区の介護法人清水あすなろ福祉会が、買い物を取り入れた介護予防「ショッピングリハビリ」を、同区のスーパーマーケットバロー清水高橋店で1月下旬から本格始動させた。店内を歩くことで高齢者に適度な運動を促すほか、引きこもりや買い物難民対策にも効果がある。“一石三鳥”の取り組みに注目が集まっている。
 利用できるのは、要支援1、2とその前段階にあたる介護予防・日常生活支援総合事業の対象者。体重が預けられるよう手前に肘置きがついたカートを用意し、利用者の膝の負担を和らげる。スーパー内の雑貨店や食料品店での買い物と筋力向上に効果のある体操を組み合わせた約2時間のプログラムで、歩数は1800~2000歩にのぼる。厚生労働省は高齢者の1日当たりの歩数として男性6700歩、女性5900歩を推奨していて、1日の目標歩数の約3割を達成できる。
 スーパーまではスタッフが送迎し、運転ができない人にも配慮した。初めて利用した柴田節子さん(74)は「移動がおっくうで近所にしか出掛けない高齢者は多い。買い物の選択肢が増えるし、職員や地域の人と交流できるのも楽しい」と話した。
 ショッピングリハビリの恩恵は利用者本人だけにとどまらない。カートを開発し、島根県を中心に同リハビリを展開する企業「ショッピングリハビリカンパニー」の杉村卓哉代表は「要支援の段階でリハビリを行い、介護が必要になるまでの期間を延ばすことで社会保障費を抑えられる。買い物は地域経済の循環にも有効」と力説した。清水あすなろ福祉会は今後、開催回数を増やす方針。同会の江川裕美子さんは「買い物で体を動かしてもらうと同時に、外に出て自分の意思で商品を選ぶ喜びを感じてほしい」と意気込む。

 <メモ>清水あすなろ福祉会のショッピングリハビリは、バロー清水高橋店地下1階の「ひかりサロンあすなろ」が拠点になる。毎週金曜午前10時からと午後1時半からの2回開催で、各回定員は12人。1人週に1回利用できる。料金は総合事業対象者と要支援1認定者は月額1360円、要支援2認定者は2788円。申し込み、問い合わせは同サロン<電054(368)6767>へ。

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