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息子が写す父のリハビリ、患者に勇気 静岡済生会病院で写真展

(2020/1/7 08:16)
作品を前に笑顔を見せる小池正規さん(左)と豊さん=静岡市駿河区の静岡済生会総合病院
作品を前に笑顔を見せる小池正規さん(左)と豊さん=静岡市駿河区の静岡済生会総合病院

 静岡市駿河区の写真愛好家小池豊さん(84)と息子の正規さん(53)の写真展が31日まで、静岡市駿河区の静岡済生会総合病院南館「ギャラリーなでしこ」で開かれている。脳梗塞に倒れながらも、再びシャッターを自らの手で切れるまでに回復した豊さんのリハビリ生活を追った作品が、患者らを勇気づけている。
 豊さんを病魔が襲ったのは2019年4月下旬。庭仕事をした後に自宅の椅子で眠ってしまい転落。当時は右肩の痛みだけだったが、後日容体が急変した。集中治療室(ICU)で一命は取り留めたものの脳梗塞と診断され、右半身まひなどの後遺症が残った。医師からは以前のようにシャッターを押せない可能性を示唆された。20代でカメラと出合い、撮影が生きがいだった豊さんにとって残酷な宣告だった。
 失意の豊さんを救ったのは自分が愛した写真。「少しでも父が元気を取り戻してくれれば」と正規さんが7月に開いた豊さんの作品展。来場者から多くの励ましの声が届き、リハビリを続けていた豊さんを奮起させた。同月からカメラを握る練習を始め、退院後には野外で撮影ができるまでになった。
 開催中の写真展では正規さんが撮った約4カ月間にわたる豊さんの入院、リハビリ生活や、職員との交流、撮影復帰を果たした姿を写した作品を中心に展示。豊さんの約60年間の撮影生活から厳選した写真や病気克服後の新作も出品している。豊さんは「支えてくれた方々に感謝を伝えると同時に、他の患者の励みになってくれればうれしい。これからもシャッターを切り続けたい」と意気込む。

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