静岡新聞NEWS

特養廃止「命に関わる」 職員、転居先確保へ市に嘆願 静岡

(2019/9/28 07:53)
緊急嘆願書を提出し、危機的状況だと訴える現場職員(右側)=27日午後、静岡市役所静岡庁舎
緊急嘆願書を提出し、危機的状況だと訴える現場職員(右側)=27日午後、静岡市役所静岡庁舎

 社会福祉法人ライト(愛知県岡崎市)が静岡市内で運営する三つの特別養護老人ホームの廃止を検討している問題で、3施設の現場職員が27日、市役所静岡庁舎を訪れ「利用者を10月1日以降引き受けられる状況にない」として、市に転居先の確保や他の法人への運営移行などを求める緊急嘆願書を提出した。
 法人は今月20日、市内で運営する3施設の廃止を検討していると市に突然伝達。「資金繰りが悪化した」と理由を説明した。25日には利用者家族や職員、取引業者への説明会を開いたが、曖昧な言動が目立ったという。
 嘆願書によると、法人の理事が通帳や印鑑などを持ち出し、給与が支払われない恐れが生じている上、派遣会社5社が9月末で計10人を引き上げ、取引業者5社は物品の納品停止を決めたという。介護職員が足りず、3施設に入所している計133人の「生命に関わる事態」と訴えた。
 嘆願書を受け取った市介護保険課は「市内の各施設に受け入れ可能数を照会中」などと説明した。青野志能生健康福祉部長は「入所者の方々が安心できるよう、早急に対応するよう市長から指示を受けている」と述べた。
 嘆願書は、介護職員の賃金アップのための「処遇改善加算」を巡り、職員に適切に支払われているかどうかの調査も要望した。同課は「法人側から事情を聴きつつ、不正や払い漏れの有無を確認していく」としている。

静岡医療・健康・福祉の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト