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がん根絶、希望のウオーク 長泉、静岡で 県内初開催から10年

(2019/9/12 17:01)
開催に向け「患者に寄り添ったイベントに」と意気込むメンバーら=8月下旬、長泉町健康福祉センター
開催に向け「患者に寄り添ったイベントに」と意気込むメンバーら=8月下旬、長泉町健康福祉センター

 がん患者や家族、支援者が昼夜にわたって歩き、がん根絶を訴える「リレー・フォー・ライフ・ジャパン(RFLJ)」が今月、長泉町と静岡市の県内2カ所で開かれる。2009年に御殿場市で初開催されてから10年。活動が定着しはじめ、がんと闘う当事者たちに生きる希望や元気を与えている。
 長泉町の「RFLJながいずみ」(実行委主催)は11年に始まり今年で9回目。14、15の両日、町桃沢野外活動センターで開く。「主役は当事者」というスタンスで派手な企画は控え、がんの経験者によるトークショーや当事者だけが利用できるカフェ、骨髄バンクの登録スペースなど、来場者の病への理解促進を重視した企画を準備する。
 約1年半前にがんと診断された県東部の20代女性は、昨年のRFLJながいずみに初参加。「手術は成功したけど再発の不安は常にある。イベントには多くの仲間がいて心強かった」と言う。「がんへの正しい理解が広まってほしい。自分の経験が役に立てば」と、今年から実行委のメンバーに加わった。
 実行委員長の高橋裕一郎さん(52)は「自分たちは医療従事者ではないけれど、寄り添うことで支えにはなれる」と強調。がんであることを公表したくない人も含め「誰もが気軽に立ち寄れる空間にしたい」と意気込む。
 静岡市駿河区では21、22の両日、県立大芝生園地で「RFLJ静岡」(実行委主催)が開催される。同市では6回目で、実行委の伊藤佳奈さん(35)は「来場者の数は年々増加し、RFLJの認知度も向上したと感じている」と話す。
 当日は「がんになる前に知っておくこと」と題したドキュメンタリー映画の上映やがん患者とその家族によるトークなどを展開。伊藤さんは「患者やその家族の立場に立ってがんについて考え、早期の発見や治療につながるきっかけになれば」と期待する。

 <メモ>リレー・フォー・ライフ(RFL) 参加者ががん患者やがんで亡くなった人を思いながら夜通し行うチャリティーイベント。1985年に米国で始まった。現在は世界約30カ国に広まり、約4500カ所で開催される。各会場共通の夜通し歩くリレーウオークのほか、音楽ライブや当事者との座談会など、地域ごと特色のある企画を展開している。
 参加者が歩くコースには故人を追悼するメッセージなどが書かれたキャンドルを並べる。夜には多くの人の思いが込められた優しい光の中を歩く。

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