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難病の妹励ます、院内コンサート 演出家の姉ら家族 浜松

(2019/7/9 07:45)
パソコンを使って芹沢文子さんにリクエスト曲を伝えるALS患者の鈴木季美江さん(手前)=浜松市浜北区の国立病院機構天竜病院
パソコンを使って芹沢文子さんにリクエスト曲を伝えるALS患者の鈴木季美江さん(手前)=浜松市浜北区の国立病院機構天竜病院

 運動神経が失われ、全身が動かせなくなっていく難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の妹を持つ演出家の芹沢文子さん(59)=浜松市天竜区=が5日、妹・鈴木季美江さん(57)が入院する浜北区於呂の国立病院機構天竜病院の4病棟で、お楽しみ会「七夕コンサート」を開き、15年以上前から寝たきりの妹ら入院患者を元気づけた。
 会場は神経内科疾患で人工呼吸器装着や経管栄養の処置を受けた長期入院者が多い同病棟の中央広場。車いすや移動式ベッドに乗った患者約20人と家族らが集まった。
 芹沢さんが電子ピアノを演奏し、県舞台芸術センター(SPAC)俳優の鈴木さんの娘・真理子さん(29)=磐田市=が歌って、歌謡曲など計10演目を披露。普段静かな病棟がにぎやかな雰囲気に包まれた。
 演目の一部は鈴木さんが眼球の動きでパソコンを操作して芹沢さんに伝えたリクエスト曲。芹沢さんは「妹は眼球しか動かせないが、頭脳は明晰(めいせき)。電子メールも頻繁に送ってくる」と笑顔で話した。鈴木さんは姉の計らいに感謝し、「気分転換になって楽しかった。多くの人がALSについてもっと理解を深めてほしい」とパソコンで文字を打った。
 病棟では外出が難しい患者のために季節の行事を開催しており、その一環で行われた。

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