冬場の予防策 換気扇を活用 暖房は窓の近くに【ミニ知識】

 新型コロナウイルスの感染予防には換気が重要。しかし寒い冬に窓を全開にするのは難しい。どうすればいいだろうか。

状況別、冬場の換気方法
状況別、冬場の換気方法

 室内環境と人の健康について研究する北海道大の林基哉教授は「室内温度が下がらない程度に換気を工夫することが必要。無理をすると寒さで体調を崩す恐れがある」とし、冬場は換気扇を活用する方法を提案する。具体的には、風呂場やトイレの換気扇を常に回しておく。24時間換気設備がある住宅なら、フィルター掃除などで正しく機能するようにしよう。
 来客時など多人数が集まる場合は、窓の換気を併用する。常時少しだけ窓を開け、窓際に暖房を置いて入ってくる空気を暖める。人が居ない部屋から外気を入れ、間接的に換気をするのもよい。
 家族に感染の疑いが出たら個室で寝起きさせ、その部屋の換気をすることが重要。ただしこの場合も窓を開ける際は暖房をつけること。林さんは「1人暮らしなら無理に窓を開ける必要はない。状況に応じ方法を組み合わせて」と助言する。(静岡新聞11月14日朝刊掲載)

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