避難時荷物もコロナ仕様に マスクや消毒液重要に

 コロナ禍の中、自然災害が相次ぐ。誰もが直面し得る突然の避難に備え、非常持ち出し袋の中身もコロナを意識し見直そうと、防災教育に携わる研究者らでつくる「新型コロナウイルスと災害避難を考える会」が12項目の持ち物リストを作成した。マスクや消毒液などの重要性が増している。

避難時の非常持ち出し袋に入れたい物
避難時の非常持ち出し袋に入れたい物

 メンバーの根本昌宏・日本赤十字北海道看護大教授に、大人1人が歩いて避難する際に「最低限必要な物」を選んでもらうと6項目になった。
 マスクは風雨災害では汚れやすいため使い捨てなら1人20枚あると安心。アルコール消毒液は500ミリリットルボトル1本あれば家族で使える。持病の薬は1週間分を。命を守る飲料水は500ミリリットルペットボトル2本は欲しい。避難所のトイレが使えない場合もあるので、携帯トイレも1人5~10回分の袋と凝固剤を準備したい。上履きも必須だ。
 ほかに体温計やティッシュ、ポリ袋なども活躍する。一時店頭から消えた衛生用品も比較的入手しやすくなった。今のうちに準備を進めよう。
 ※2020年7月17日、共同通信社配信

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