天竜区活性化の糸口探る 天竜高と浜松学院大、協定へ住民と協働
(2021/1/4 17:30)-
天竜高(浜松市天竜区)と浜松学院大(同市中区)の生徒・学生が、人口減少や商店街の空洞化など天竜区が抱える諸課題の解決を目指し、意見交換を重ねている。2021年には、地域学習や地域協力の推進などを目的に協定を締結する予定。地元も巻き込み活性化の糸口を探る。
20年12月下旬、協定締結に向けた事前会合として、教員と住民らも交えて地域の課題や活性化を話し合う「天竜区の未来を考える若者会議」が天竜高で開かれた。約50人が参加し、生徒の地域学習や学生グループが同区春野町で取り組む地域活性事業の内容を報告。商店主らは事業内容や二俣町の産業や街のにぎわいの変遷を語った。
川島米穀店の川島正光社長は「個々の商店は、他にない商品を作って自立した商売をすることが必要。それが地域活性につながるのでは」と持論を述べた。グループでの話し合いでは、若者の地域参加や、進学・就職後に地域へ帰る選択肢などについて意見交換した。天竜高の金井駿満さん(3年)は「地域で頑張っている人の生の声を聞き、自分たちも地域を盛り上げたいという思いが強まった」と話した。
協定締結は21年2月ごろを目指す。高校と大学の地域貢献を目標に掲げ、同会議の継続や地域活性化策の創案などで協働する。浜松学院大地域共創センターの津村公博センター長は「きちんと地域の声をくみ取りながら学生が学び、知恵や若さを地域に還元できる取り組みを進めたい」と話した。
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