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身に付けたい能力、高校生と企業の認識にずれ 静岡

(2020/11/26 13:30)
静岡県庁
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 静岡県総合教育会議への多様な意見の反映に向けた川勝平太知事の諮問会議「地域自立のための『人づくり・学校づくり』実践委員会」(委員長・矢野弘典ふじのくにづくり支援センター理事長)は25日、静岡県庁で会合を開いた。新しい時代に対応した高校教育の在り方について議論し、高校生と静岡県内企業の間で認識のずれが生じている現状を確認した。
 静岡文化芸術大の池上重弘英語・中国語教育センター長らの小委員会が、静岡県内の高校1年生や事業所を対象にした調査結果を報告。高校で身に付けたい能力について、高校生の5割強が「進学に役立つ学力」を挙げ、最多だったのに対し、事業所側は「自ら考えて行動できる資質や能力」が最も多く、ギャップが目立った。
 池上氏は調査結果を基にまとめた中間報告を説明。「出口のみを目標とした学習ではなく、課題に挑む力を育む教育が必要」などと強調した。本年度内に最終報告をまとめる。
 委員からは「自ら考えを組み立てることは小学校からやらないと身に付かない」との指摘や「社会経験の単位化やカリキュラム化の検討を」といった提言があった。「企業側は即戦力を求めすぎず、社員を育てる姿勢が求められる」との意見も出た。
 進学や就職で県外に出ても、いずれは静岡県内に戻りたいとする高校生が6割だったことについては、肯定的な捉え方の一方、「高校生の周囲に失敗した大人がおらず、生徒自身も失敗できない思いになっていることが、静岡県内に帰ってきたがらない理由ではないか」との見方も示された。

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