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アジアの教育支え25年 静岡県西部の経営者団体「YES30」

(2020/11/24 08:55)
コロナ後の海外活動再開に向け計画を練る会員=11月中旬、浜松市中区
コロナ後の海外活動再開に向け計画を練る会員=11月中旬、浜松市中区
小学校の校舎完成を喜ぶ現地の児童ら=2017年、フィリピン(YES30提供)
小学校の校舎完成を喜ぶ現地の児童ら=2017年、フィリピン(YES30提供)

 静岡県西部の中小企業経営者らでつくる民間団体「国際青少年教育援助会(YES30)」(岩崎睦治会長)が、アジア諸国での学校建設や現地学生の日本への招待など、草の根の教育支援事業に長年取り組んでいる。今年はコロナ禍で海外事業が全て延期となる逆風の中、設立25周年を記念した初の活動紹介誌を完成させ、積極的に情報発信に努める。会員らは「コロナ後も、国境を越えて次代を担う若者を支援し続けたい」と意気込む。
 同会は1994年8月、県西部の経営者約30人で結成。ネパール、ミャンマー、フィリピンなど8カ国で学校建設や通学路整備、図書の寄贈などに取り組んできた。過去3年でインドネシアの高校生計12人を招き、日本の産業や文化を紹介した。
 公益財団法人オイスカ(東京)の駐在員の協力を得て、山間部などへき地に学校を建設してきた。2013年入会の鳥海祐二さん(52)=浜松市浜北区=は「現地で子どもたちが目を輝かせて喜ぶ姿を見て、教育の大切さを実感した」と強調する。13年に来日したインドネシアの高校生の一人から最近、「医者になった」と会員制交流サイト(SNS)で連絡があり、鳥海さんは「若者たちが母国で活躍し、とてもうれしい」と目を細める。
 今年9月に完成した25周年記念誌には、同市の静岡文化芸術大の協力を得て、会員と同大生の対談を収録。19年に校舎を建設したフィリピンの小学校で、児童と教師に将来の夢や社会課題を聞いたアンケート結果も掲載するなど、内容の充実に努めた。
 近年は高齢化に伴い会員が減少していたが、SNSでの情報発信も奏功し、11月に女性2人が入会し会員数は12人に。女性会員は5人となり、04年入会の佐藤和枝さん(73)=同市中区=は「女性の視点、気付きを活動に生かしたい」と話す。

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