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伝統の修善寺紙、紙すきで卒業証書手作り 修善寺小6年生

(2020/11/12 10:16)
修善寺紙の紙すきに挑戦する児童(左から2人目)=伊豆市修善寺
修善寺紙の紙すきに挑戦する児童(左から2人目)=伊豆市修善寺

 伊豆市立修善寺小6年生17人が10日、地域に伝わる修善寺紙で卒業証書用の和紙を手作りしようと、同市修善寺の紙谷和紙工房で紙すきを体験した。卒業証書は乾燥などの工程を経て3月の卒業式で受け取る。
 修善寺紙の起源は定かではないが、平家物語に登場し、源頼朝の旗揚げ時に関東8州の武士に送った文書の用紙にも使われていたとされる。江戸時代には徳川家康が好み、幕府の御用紙として採用された。修善寺地区を流れる狩野川支流の修善寺川(桂川)の清流が手すき和紙文化を支えた。
 伝統文化を継承しようと、1988年に地元有志が「修善寺紙を再現する会」を立ち上げた。修善寺地区の小中学校の卒業生を対象に卒業証書用和紙の紙すきを体験してもらう取り組みをしていたが会員の高齢化により活動を一時休止。今回4年ぶりに復活した。
 児童は会員から和紙の作り方や原料のミツマタやトロロアオイなどの説明を受け、紙すきに挑戦。原料を混ぜた液体を専用の木枠ですくって水平に振るい、水分を落としながら慎重にならした。男子児童(11)は「昔の人は紙を作るのに大変な思いをしていた。他では体験できず、世界で1枚の卒業証書になる」と喜んだ。
 会は今後も子どもたちの地域学習支援や修善寺紙文化の発信に取り組む。三須啓子会長は「文化や伝統に触れることで地元に誇りを持ち、郷土愛を育んでほしい」と期待した。

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