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静大次期学長に日詰一幸氏 再編反対「合意点探る」

(2020/10/20 12:32)
次期学長としての抱負を述べる日詰一幸氏(右)。隣は学長選考会議の榊裕之議長=20日午前、静岡市駿河区の静岡大静岡キャンパス
次期学長としての抱負を述べる日詰一幸氏(右)。隣は学長選考会議の榊裕之議長=20日午前、静岡市駿河区の静岡大静岡キャンパス

 静岡大は20日、次期学長に日詰一幸人文社会科学部長(65)を選出したと発表した。今後、文部科学相が正式に任命する。任期は2021年4月から4年間。浜松医科大との法人統合・大学再編を巡り、日詰氏は静大を分割する再編案に反対の立場を表明していた。静岡市駿河区の同大静岡キャンパスで同日記者会見し、個人としての考えに変わりはないとした上で「教職員と胸襟を開いて話し合う中で(再編賛成、反対双方の)合意点、一致点を導き出す努力を惜しまない」と述べた。
 学内外の委員で構成する学長選考会議(榊裕之議長)は日詰氏に対し、静大と浜医大の合意書や、これまで行ってきたさまざまな審議について「尊重し、対応していくことを期待する」と求めた。
 石井潔現学長(65)の任期満了に伴う次期学長選考は、日詰氏と大学再編推進派の川田善正工学部長(57)による一騎打ちだった。15日に行われた教職員の意向投票では日詰氏が537票を集め、455票の川田氏を上回った。学長選考会議が投票結果や面接を踏まえ、日詰氏に決めた。
 会見に同席した榊議長は、合意書の尊重に言及した理由について「機関決定で合意している。法人間の信頼関係を維持するために期待した」と説明した。
 日詰氏は「柔軟性、創造性、多様性を大事にし、静大がさらに発展するための方策を教職員と一緒になってつくりあげる参加型の大学運営に努めていきたい」と抱負を語った。
 静大と浜医大の合意書では、21年度をめどに新法人を設置。静大静岡キャンパスの4学部が中心の静岡地区の大学と、同大浜松キャンパスの2学部と浜医大でつくる浜松地区の大学に再編し、22年度からの入学者受け入れを目指すとしている。

 ■「地域枠超え盛り上げを」静岡市長
 田辺信宏静岡市長は「大学の再編に対して慎重な立場の日詰氏の選出は静大の分割に不安を感じる声の表れと考える。今後は静岡・浜松という地域の枠を超え、オール静岡県で地域の高等教育を盛り上げていただくことを期待する」とコメントした。

 ■「計画通りに進めるべき」浜松市長
 鈴木康友浜松市長は「大学のことなので決定について私から申し上げることはない」とした上で、法人統合・大学再編には「両大学の機関決定として合意されたもので、計画通り進めるべきと考えている」などとするコメントを発表した。

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