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後期「オンライン併用」大半、「対面授業」静岡県内大学模索

(2020/10/16 10:00)
後期始まったゼミは例年よりも大きな教室を使った。学生は周囲と距離を設けて座るよう指示されている=10月上旬、静岡市駿河区の県立大短期大学部
後期始まったゼミは例年よりも大きな教室を使った。学生は周囲と距離を設けて座るよう指示されている=10月上旬、静岡市駿河区の県立大短期大学部

 静岡県内の大学・大学院大17校のうち、9月以降に始まる後期授業を全面的に対面で実施したのは3校(18%)にとどまり、大半が対面とオンラインを併用していることが、15日までの静岡新聞社の調べで分かった。新型コロナウイルスの影響が長期化する中、対面授業をどう実現させるか、各大学とも模索している。
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 ゼミなどの対面授業が一部再開した県立大短期大学部(静岡市駿河区)。1年の鈴木彩花さん(18)は「春にグループラインを作ったきり、互いの顔と名前が一致しないままやりとりしていた。最近ようやく分かった」と笑顔を見せる。授業の終了後は教員に質問する学生の姿も。1年の菊地夢莉亜さん(18)は「ほかの学生の考えを直接聞けて参考になった」と話した。
 後期に入り対面授業の全面実施に踏み切ったのは静岡福祉大と浜松学院大、農林環境専門職大。距離を空けて着席できるように、教室を変更するなどの対策を施した。実験など必要と認めた授業を軸とした「8割実施」は5校程度。「入学以降登校していなかった1年生への配慮」(静岡文化芸術大)と、学習効果以外の目的も重なる。
 一方、大半の大学は受講者の多い授業や座学でオンラインを続ける。静岡大は後期の対面実施率が35%。県立大は通学の学生が2割強という。オンラインは学生が自宅で内容を繰り返し確認できる利点があるが、後期に対面授業が増えると、学内でオンライン授業を受けるケースが想定される。「一斉に学内のWi-Fi(ワイファイ)を使ってパンクしないか心配」と明かす担当者もいた。
 オンラインがメインだった前期は「リポート量の急増や自宅作業による金銭負担の増加」(学生)、「授業作りやメール対応の労力」(教員)など双方から課題が上がった。県立大短期大学部の佐々木隆志学部長は「対面との混在は当面続く」と対策の必要性に触れつつ、「他者の意見を受けて自己を確認するという授業の原点の作用を、遠隔でも実現させていくべき」と見据える。

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