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学校の消毒、市民サポート 「先生に時間を」浜松市教委が雇用

(2020/10/9 17:00)
放課後の教室で児童の机を消毒する鈴木まこさん=9月中旬、浜松市南区の市立芳川北小
放課後の教室で児童の机を消毒する鈴木まこさん=9月中旬、浜松市南区の市立芳川北小

 新型コロナウイルス感染拡大の影響長期化で、2学期の授業が本格化した学校では施設の消毒など感染防止対策が教職員の負担になっている。各教育委員会が対応に苦慮する中、浜松市教委は地元の学生らを消毒作業などの補助に当たる「緊急スクール・サポーター」として配置する取り組みを始めた。現場では大学生らが子どもたちの安全・安心のために奮闘している。
 9月中旬、同市南区の芳川北小。放課後の教室で、サポーターの鈴木まこさん(静岡文化芸術大4年)が作業を始めた。教室の机などにアルコール消毒液を吹き付け、布で丁寧に拭き上げた。
 鈴木さんは大学からの案内でサポーター募集を知り、応募を決めた。養護教諭らの指導を受けながら週3回程度、教室や備品の消毒などを担う。勤務先になった同校は偶然にも母校。「後輩がコロナ前とあまり変わらない学校生活を送れたらいいなと思う」と作業の手にも力が入る。
 市教委によると感染拡大後、学校現場では消毒のほか、児童や生徒の健康観察、給食の際の感染防止対策などが必要になった。緊急スクール・サポーターは多忙感が増す現場を支えようと、国の補正予算も活用して雇用。市教委は72校への配置を目指し、学生以外の人にも対象を広げて募集している。現在は比較的規模の大きい55の小中学校で学生ら63人が働く。
 県内ではこのほか、県教委が公立小中学校で事務作業などを補助するスタッフが消毒なども担えるよう業務時間枠を拡大した。静岡市教委は通常の清掃時に消毒をしているという。
 現場では今春の臨時休校で生じた学習遅れへの対応が急務で、授業や教材準備の時間も必要だ。浜松市教委教職員課の島田将人課長補佐は「取り組みを通じ、教員が子どもに向き合う時間を確保したい」と話している。

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