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修学「空」旅行 静岡県内学校、富士山遊覧飛行を新たな選択肢に

(2020/10/8 09:31)
富士宮市上空から望む富士山。修学旅行での遊覧飛行は特別な思い出になりそうだ=9月下旬(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
富士宮市上空から望む富士山。修学旅行での遊覧飛行は特別な思い出になりそうだ=9月下旬(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 新型コロナウイルスの影響で静岡県内の学校が修学旅行の計画変更に苦慮する中、富士山を遊覧飛行する代替案が選択肢として急浮上している。静岡県外への移動に慎重な判断が求められる中、静岡空港(牧之原市)発着で感染のリスクを避けるプラン。上空から眺める霊峰は子どもにとって特別な思い出になるとともに、大幅な需要減で苦境に立つ航空会社にとってもコロナ禍の先を見据えた新戦略の一つになりそうだ。
 関連動画▶▶空から眺める富士山(9月28日撮影)
 遊覧飛行はフジドリームエアラインズ(FDA)のチャーター機で、1回あたり約80人が搭乗できる。約1時間かけて御殿場市側を往復するルートを想定し、全ての座席から富士山や駿河湾を眺めることができるという。5年前から実施している富士山周辺の「元旦フライト」などの手法を生かせるほか、長引く減便による余剰の機材と乗員を有効活用して運航できる点も実現を後押しした。
 FDAはプランを9月に県へ提案した。教育委員会を通じて県内の小・中・高校などに周知すると、静岡市や浜松市などの十数校から問い合わせがあったという。
 10月末に実施が決まっている藤枝市立青島北中は、4月から2度にわたり修学旅行を延期してきた。3年学年主任の桜井翼教諭は「郷土を違う視点から見ることができ、感染を避けるチャーター機が用意されることも決め手になった。貴重な体験になることを願っている」と期待する。
 空港では格納庫などの関連施設を見学できるなど、修学旅行と相性のいい学びの場も提供。県内の観光地と組み合わせた行程にも関心が注がれ、政府の観光支援事業「Go To トラベル」で割安に実施する計画が旅行会社との連携で立てられている。FDAの担当者は「来年以降の状況はなかなか見通せないが、継続的な企画として要望に応えていきたい」と意欲を示す。

 <メモ>静岡県内学校の修学旅行 県教委などによると、県内公立小学校の行き先は例年、9割以上が関東圏。公立中学は9割以上が京都、奈良などの近畿地方、一部で広島や長崎など。今年は新型コロナ禍を受けて、県内のほか山梨、長野などの近隣県が候補に挙がる。高校は例年、九州、沖縄が多く、私立高を含む海外実施率は全国1位の39・1%(2018年度)。

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