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静岡大の学長選考、2氏一騎打ち 浜医大と再編に慎重派か推進派か

(2020/9/25 13:15)
川田善正工学部長
川田善正工学部長
日詰一幸人文社会科学部長
日詰一幸人文社会科学部長

 静岡大の石井潔学長(65)の任期満了に伴う次期学長選考で、学内外の委員で構成する同大の学長選考会議は24日、学長適任候補者として川田善正工学部長(57)と日詰一幸人文社会科学部長(65)の2氏を公示した。同大と浜松医科大が2019年3月に合意した法人統合・大学再編を巡り、川田氏は再編推進の立場、日詰氏は慎重な立場とされ、一騎打ちの構図となった。
 ▶静岡大・石井学長1期限りで退任へ
 公示によると、10月9日に「抱負発表会」を開き、川田、日詰両氏が所信を示す。教職員の意向投票や面接を経て、同月下旬に両氏のいずれかを学長候補者として選出する。
 静大と浜医大の合意書によると、21年度をめどに新法人を設置する。静大静岡キャンパス(静岡市)の4学部を中心とする静岡地区の大学と、同大浜松キャンパス(浜松市)の2学部と浜医大でつくる浜松地区の大学に再編。22年度からの入学者受け入れを目指す。

 ■支持獲得争い激化
 24日公示された静岡大の次期学長選考は、浜松医科大との法人統合・大学再編が主要争点で、教職員の意向投票に向け、激しい支持獲得争いが予想される。
 公示に先立ち、水面下では適任候補者の推薦人集めが繰り広げられた。今後、意向投票の獲得票数が焦点になるが、同大関係者によると、過去には最多票数を得た適任候補者を学長選考会議が次期学長として選ばなかったケースもあるという。
 工学部長の川田善正氏は17年4月から現職。川田氏は浜医大との合意直前の学内会議で、石井潔現学長による再編案の説明について「十分されている」と理解を示していた。今年7月にインターネット上で公開された高校生向けのメッセージでは「浜医大と統合再編することで、工学部にとっても新しい医工学連携の分野が期待されている」と述べた。
 日詰一幸氏も17年4月から人文社会科学部長。静大が静岡市と設けた静岡大学将来構想協議会の委員も務める。今月7日の会合で、現行案で良いかは「疑問」と発言。既存の大学、キャンパス相互の連携強化を訴え、「大学名が変わらず、ブランドを維持でき、それぞれの機能とポテンシャルを掛け合わせれば法人の評価も高められる」と指摘した。
 再編を巡り、鈴木康友浜松市長が最大限の支援を表明する一方、田辺信宏静岡市長は現行案ありきではなく幅広く検討すべきと主張するなど、両市の間で温度差が見られる。
 鈴木市長は24日、浜医大の山本清二副学長と共に萩生田光一文部科学相を訪ね、現行案での統合・再編への支援を求めた。面会後に取材に応じた鈴木市長によると、萩生田氏は「大変良い話。反対する理由が分からない」と語ったという。鈴木市長は、各界を挙げて再編を支えるため、浜松市でも経済界や医療関係者らをメンバーとする協議会を設置する考えを明らかにした。

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