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#先生死ぬかも トイレ掃除、配膳、消毒…雑務に拍車、覚悟の叫び【新型コロナ 教育の現場から】

(2020/9/24 22:52)
スマホを手にする男性教諭。ネットでは「先生がそんなこともしているのか」と反響があったという
スマホを手にする男性教諭。ネットでは「先生がそんなこともしているのか」と反響があったという

 「役所のトイレ掃除は清掃員の仕事で職員はやらない。なぜ学校だと、教員がやらなければならないのか #(ハッシュタグ)先生死ぬかも」
 新型コロナウイルス感染拡大の余波で、短い夏休みのさなかだった8月14日。静岡県内の小学校の男性教諭がツイッターに投稿すると、5千を超える「いいね」(賛同の意思表示)が付いた。
 名古屋大の内田良准教授らが主催したウェブセミナーで提案され、受講していた全国の教諭が一斉に「#先生死ぬかも」と添えてツイートした。「匿名でも発信することは怖い。それほど雑務に疲弊していた」と男性教諭。ほかにも「8月の授業。熱中症になる」「先生1人で40人を見るなんて不可能」などのツイートが発信された。従来の負担感にコロナ禍が追い打ちをかけている、との思いがにじむ。
 今春、かつてない休校期間に及んだ感染第1波。静岡市内の小学校長は「また変更か、と思うことばかりだった」と振り返る。数週間おきの登校日に渡すため大量のプリントを作り上げた直後、文部科学省から「家庭学習を学習評価の対象にできる」と通知があり、急きょ内容を点検、変更するなど現場は対応に追われた。
 静岡市では5月下旬に学校が再開すると、子どもが行う給食の配膳や教室の掃除が教諭の担務に。ドアノブなどの消毒もしつつ感染対策を踏まえた授業計画を立てなければならなくなった。音楽で打楽器を多用するなどして対応した同市内の小学校教諭の女性(60)は「子どもは楽しいと寄り集まるし、マスクを着用したまま大声で歌ってしまう。友達と交流したい、頑張りたいという自然な欲求を、今は注意せねばならないことがつらい」と明かす。
 県内では熱中症の死者数が過去最多だった8月中に夏休みが明けたが、一部の中学校には教室にもエアコンがない。静岡市教職員組合の長沢裕委員長(56)=同市立藁科中教諭=は生徒に制服から体操着への着替えや授業中の水分補給を許可し、細心の注意を払って見守ったが「私自身が熱中症のような症状になり、自分を二の次にしていたことに気付いた」とわれに返った。

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