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夏なき高3、無念の引退 部活再開もコロナで目指す大会なく…

(2020/6/2 07:45)
1~3年生が初めて顔をそろえたバドミントン部のミーティング。それぞれが思いを語った=1日午後、藤枝市郡の県立藤枝北高
1~3年生が初めて顔をそろえたバドミントン部のミーティング。それぞれが思いを語った=1日午後、藤枝市郡の県立藤枝北高

 静岡県内の高校は1日、運動部活動の全体練習を本格的に再開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、県立高は休校が続き、部活動も休止に。多くの部活動で高校生活の集大成となるはずだった夏の全国大会は中止に追い込まれた。引退を余儀なくされた選手は、後輩に思いを託した。
 「最後の大会ができないのは残念だが、経験を伝えたい」
 1日の活動開始が1~3年生全員の初の顔合わせとなった県立藤枝北高女子バドミントン部。全部員12人で行ったミーティングで3年生が下級生に“バトン”を渡した。主将(17)は「県総体出場を目標にしてきた。最後の区切りがはっきりしないのは悔しい」と胸の内を明かした。3年生3人は20日に校内での引退試合に向けて練習を続ける。
 県内の多くの高校で運動部活動が再開したが、県総体の代替大会を開催しない競技では、3年生は最高学年になって公式戦を経験しないまま引退する場合が多い。県総体の代替大会開催を巡っては、今夏の県総体全32競技のうち、卓球やハンドボール、弓道、テニスなど少なくとも計11競技が開催しない方針を決めている。
 藤枝北高女子バドミントン部は県高体連の専門委員長を務める就任9年目の小田切希芳監督(53)の指導で徐々に成績を上げ、昨年は県総体の団体戦で1勝を挙げた。3年生に最後の舞台をと願ったがかなわず、引退試合は3年生と2年生が真剣勝負する校内試合が花道となる。
 小田切監督はミーティングの最後に、元バドミントン五輪代表でキャスターの陣内貴美子さん(56)から全国の高校バドミントン部に届けられた手紙を読み上げた。「スポーツを超えた人生の経験を積んだと考え、しっかりと前を向いてほしい。これから皆さんには数多くの素晴らしいことが待っている」。部員は手紙のコピーに目を落とし、こみ上げる思いをかみしめた。

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