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農林業経営のプロ養成、全国初分野 磐田に専門職大が開学

(2020/4/6 07:51)
開学した県立農林環境専門職大・短期大学部=3日、磐田市富丘
開学した県立農林環境専門職大・短期大学部=3日、磐田市富丘

 農林業経営と生産のプロフェッショナル人材を養成する県立農林環境専門職大・短期大学部(愛称・アグリフォーレ、磐田市富丘)が今春開学した。現在全国に11校ある専門職大のうち、農林分野は初めて。
 前身で専修学校の県立農林大学校が推進した県内農業現場の担い手育成の機能を、時代の変化に合わせて発展させる。専門職大が特徴とする技術スキルと理論・知識を両立して学び、現場の革新につながる発想や実践力を身に付ける。
 経営の大規模化や人工知能(AI)などを活用した生産技術の高度化、消費者ニーズの多様化など、農林業を取り巻く環境が変化する中、本県農業の成長には現場を支える人材の能力強化が必要と判断、専門職大への移行を決めた。県によると、1期生として7日、東北や九州など県内外から4年制大学に外国人留学生を含む27人、2年制短期大に77人が入学する。
 4年制は経営実務の学びに重点を置き、経営体の中核を担い、起業もできる人材輩出を目指す。2年制は農林大学校の教育課程をベースに、生産技術とより広い知識を備えた現場リーダーを養成。実習・演習を重視し、4年制では県内の先進的な農業法人で計4カ月の長期インターンシップ実施も盛り込んだ。
 専任教員は全国公募の20人や県の技術職員を合わせ45人を配置。農作物の普及実績などがある実務家教員が半数以上を占め、少人数教育で現場に即した指導に当たる。
 学長には前静岡大副学長の鈴木滋彦氏が就いた。所管する県農業ビジネス課は「産業界や地域と連携して教育課程を毎年見直し、時代やニーズに沿うものにしていく」という。

 <メモ>4年制は生産環境経営学部生産環境経営学科(定員24人)、2年制は生産科学科(同100人)で構成し、途中で野菜や茶などの「栽培」「畜産」「林業」の3コースに分かれる。授与される学位は「学士(専門職)」「短期大学士(同)」。改修した既存校舎やほ場で講義や実習を行い、建設中の新校舎は来年完成予定。1年生は全寮制。前身の農林大学校は本年度在籍している93人(養成部、研究部)が卒業後に閉校する。

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