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正装校長が家庭訪問、卒業証書を授与 閉校の森町立泉陽中

(2020/3/19 08:17)
寺田敦朗校長らと談笑する卒業生と保護者=18日午前、森町
寺田敦朗校長らと談笑する卒業生と保護者=18日午前、森町

 3月末で閉校する森町立泉陽中は18日、教員が卒業を控えた3年生の家庭を訪ね、卒業証書を手渡す「卒業式」を実施した。新型コロナウイルスの影響で学校での式典が中止となり、節目の行事に臨めなかった“最後の卒業生”の門出を異例の形で祝福した。
 「3年間一緒に学校生活を送れて幸せでした。新天地での活躍を期待しています」。晴天に恵まれた同町の山間地。卒業生12人それぞれの家で行われた式で担任の太田華菜子教諭がエールを送った。寺田敦朗校長と副担任の西川正教諭も訪問。例年の式と同様、正装で臨んだ3人が生徒一人一人に卒業証書や花束、記念品を手渡した。
 卒業生の一人南沢千尋さん(15)は「後輩や親が見守る中で卒業したかったけど、一生忘れられない日になった」と感激した様子だった。
 同校は当初、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため出席者数を減らすなどして卒業式を行う予定だった。10日に、隣接する袋井市で感染者が確認されたことで事態は急変。森町内の小中学校も卒業式の中止を余儀なくされた。
 泉陽中の寺田校長らは、中止が決まって以降も「証書を直接渡して生徒を送り出したい」との思いで各家庭での授与へ準備してきた。当日は校門前に卒業式の看板を設置するなど、できる限り例年の式と同じ形で迎えた。寺田校長は「一人一人の顔を見ながら思いを伝えられて良かった」と振り返った。
 同校は27日、在校生や教職員、保護者参列で閉校式を行う。

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