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静岡県内定着の「イバショ」に ベトナム人留学生がサイト開設へ

(2019/5/18 07:42)
仲間のベトナム人留学生とサイト開設の構想を語るチン・バー・フィさん(右端)=11日、静岡市駿河区の静岡大静岡キャンパス
仲間のベトナム人留学生とサイト開設の構想を語るチン・バー・フィさん(右端)=11日、静岡市駿河区の静岡大静岡キャンパス

 静岡大大学院のベトナム人留学生チン・バー・フィさん(28)=静岡市駿河区=が、ベトナムから静岡県内に来た技能実習生や留学生を対象に地元情報を共有するサイト「イバショ(居場所)」を開設する準備を進めている。転職しやすく、国内移住の自由度が高まる新在留資格制度の開始を踏まえ、県内に住むベトナム人が地域に定着するために必要な情報を提供していく。
 サイトには飲食店やスーパー、観光名所、求人や行政の支援策などの情報をベトナム語で掲載。ベトナム人の大半が自転車で移動することから、市町など生活圏単位で情報を整理する。静岡大に通うベトナム人留学生の仲間と準備を進めていて、8月の開設を目指している。
 フィさんは2011年に来日。岩手県に2年間滞在した後、静岡大に入学して現在は経済学を勉強する。昨年4月にフェイスブックで県内在住ベトナム人のネットワーク作りを始め、現在のメンバーは約6200人。ただ、インターネットでの詐欺被害も多く「安心して利用できるサイトがない」(フィさん)のが実情だ。
 県内では自治体や支援団体がベトナム人向けにサイトを開設したり、パンフレットを作成したりしているが、フィさんは「残念ながら日本の行政や団体の情報を見る人は少ない」と指摘。ベトナム人同士の情報共有の必要性を感じている。
 サイト名には「ベトナム人が静岡を好きになって、第二の故郷にしてほしい」という思いを込めた。「情報がなければ家にこもってストレスがたまる。外出すれば静岡への愛着も深まる」とサイトの意義を語る。

 <メモ>新在留資格での転籍・転職 4月に創設された新在留資格「特定技能」は、同じ業種なら、企業を替える転籍・転職が可能。以前からの在留資格「技能実習」は、受け入れ企業が倒産した場合などを除いて転籍・転職を認めていない。技能実習生が特定技能に移行すると、比較的、賃金が高い大都市部に人材が集中するとの見方もある。

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