静岡新聞NEWS

全国学力テスト、中3英語初実施 「話す」調査、現場に不安

(2019/4/16 07:02)
「話す」能力の調査に使う端末とヘッドセット=13日、掛川市の市立東中
「話す」能力の調査に使う端末とヘッドセット=13日、掛川市の市立東中

 小学6年と中学3年を対象として18日に行われる今年の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の中学3年のテストに、初めて英語が導入される。生徒一人一人がパソコンやタブレットを使って話す能力を測る調査があるため、静岡県内の学校現場は対応に追われてきた。準備作業はほぼ終えたが、本番でのパソコンの不具合や生徒の操作ミスなど関係者の不安は尽きない。
 英語のテストは「読む・聞く・書く・話す」の四つの能力を測る。このうち「話す」能力の調査は、マイクとヘッドホンが一体となったヘッドセットを使う。生徒は端末を見ながら、聞こえてきた質問に英語で回答する。テスト時間は5分間程度。端末が足りない学校では、クラス単位で試験を行う。
 試験問題は既に鍵が掛かった状態で文科省から各校にデータで配布された。各校では端末一台一台に問題を入力する作業を進めている。文科省から前日に、その鍵を解除するためのパスワードが通知される。
 準備段階で問題が発生した学校もある。掛川市教委によると、市内の一部の中学校では、校内の端末が「話す」能力を測るプログラムに対応していなかったため、近隣の小学校から端末を借りた。市内の中学の担当教諭は「前例がないテスト。子どもたちはミスなくできるだろうか」と気をもむ。
 磐田市立城山中は昨年、県教委の指定でテストを予行した。ミスやトラブルはなかったが、試験に使ったパソコン室のパソコンは円卓に固定して並べられていて、生徒同士の距離が近かった。今年も環境は変わらない。担当教諭は「生徒が試験に集中できるかどうか。調査(学力テスト)のために固定を外し、レイアウトを変えるのも現実的でない」と話す。
 生徒が回答し、端末に保存された音声データは試験終了後、各校で文科省から配布されたUSBに回収し、当日中に別のパソコンから文科省にまとめて送信する。県教委の担当者は「大がかりな試験。万全は期すが、全くミスなく終わらせるのは至難の業」と不安を募らせる。

 <メモ>文科省は「話す」能力を測るのに必要な性能を満たす端末を学校で準備できない場合、実施しないことを特例で認めているが、県内では全ての公立中で実施する。英語の調査は今後、3年に1度程度行う予定。

教育・子育ての記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト