アニメで企業PR コロナ禍の新手法 静岡県内で制作ビジネス

 新型コロナウイルスの感染拡大で企業活動が制限を受ける中、自社の商品や事業内容をアニメーションを使って紹介する「ビジネスアニメーション」が注目されている。実写動画に比べて制作に手間が掛からず、説明が難しい技術もイメージ化できるため、分かりやすく効果的にアピールできる。アニメ制作を請け負う新規ビジネスに乗り出した静岡県内業者も出始めた。

ビジネスアニメーションの出来栄えを確認する長岡善章社長(右)ら。コロナ禍で企業からの制作依頼が増えたという=2月中旬、沼津市高島町
ビジネスアニメーションの出来栄えを確認する長岡善章社長(右)ら。コロナ禍で企業からの制作依頼が増えたという=2月中旬、沼津市高島町
非破壊検査の仕組みを「やまびこの原理」で分かりやすくイメージ化した動画の一場面
非破壊検査の仕組みを「やまびこの原理」で分かりやすくイメージ化した動画の一場面
ビジネスアニメーションの出来栄えを確認する長岡善章社長(右)ら。コロナ禍で企業からの制作依頼が増えたという=2月中旬、沼津市高島町
非破壊検査の仕組みを「やまびこの原理」で分かりやすくイメージ化した動画の一場面

 「アニメは表現できる幅が広く、訴求力を発揮しやすい。コロナ禍で従来の対面による営業活動が難しくなった今注目が高まっている」と語るのは、沼津市のIT関連業アーティスティックスの長岡善章社長(55)。2019年11月にアニメ制作代行の新規サービスを立ち上げ、これまでに20社以上のビジネスアニメーションを請け負った。特に感染が拡大した昨春以降、受注が伸びているという。
 アニメ作成には制作ツール「VYOND(ビヨンド)」を使う。あらかじめ用意された人物の顔や表情、動作などのひな型を組み合わせれば、短時間にパソコン上で作れる。長岡社長は「実写のように数日がかりで撮影ロケを行う必要がなく、動画内容の変更・修正も迅速対応が可能。言葉で説明しにくいことも、アニメなら分かりやすくなる」と利点を強調する。
 同市の非破壊検査会社スルガ検査は半年前、ホームページを一新したのに合わせてアニメによる企業活動の紹介を導入した。建物内部などの目に見えない損傷を超音波で点検する技術を、アニメを使って説明。同社の沖津博斗社長(42)は「アニメの活用でお客さんにわが社を理解してもらいやすくなった」と話す。
 浜松市西区で理美容商材卸売業を営む長谷川誠さん(43)は、本業と並行して昨年から作成サービスを始めた。きっかけは自身の体験。シャンプーの販路拡大のために導入し、成約率が10%以上もアップした。長谷川さんは「コロナ禍で業績が悪化した企業は多い。ビジネスアニメーションという手法を勧めることで、売り上げ回復を手助けできれば」と期待する。

SNSでシェアするSHARE

いい茶0