大学生売り手市場に陰り 静岡県内、今春卒予定の就職内定率下降

 静岡労働局が1日発表した2021年3月卒業予定の静岡県内大学生の就職内定率(1月末現在)は、82・8%と前年同期を4・8ポイント下回った。7割を切った昨年11月末時点の69・5%(8・3ポイント下降)から徐々に上向いているが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う先行き不透明感などから企業が採用を絞り込む動きもあり、学生優位の売り手市場に陰りがうかがえる。

県内大学生の就職内定率の推移(1月末時点)
県内大学生の就職内定率の推移(1月末時点)

 静岡県内13大学の学生からの届け出状況をまとめた。短大(6校)は3・8ポイント下降の75・5%、専修学校(15校抽出)は2・9ポイント下降の86・4%だった。
 静岡県内大学生の内定率はリーマン・ショックの影響を受けた10年春の新卒以降一時大きく落ち込んだが、企業業績の持ち直しや人手不足を背景に回復基調が続いていた。
 21年春卒の大学生らは、コロナ禍での企業説明会や関連イベントの中止、選考のオンライン化など、前年までとは異なる環境下での就職活動を余儀なくされた。インターンシップ(就業体験)などを通じて早期に内定を得ていた学生と、コロナ禍の影響を受けた就活生の二極化も目立つ。静岡労働局の谷直樹局長は「希望する職種が新型コロナの影響を受け、進路希望を変更して就職活動しているケースも多い」とする。
 同日発表した静岡県内高校生の就職内定率(1月末現在)は前年同期比0・5ポイント下降の95・5%減だった。新型コロナ禍の影響で求人数は22・4%減少したが、学生が進学に切り替える動きなどもあり内定率はほぼ前年並みになった。
 産業別求人は、宿泊飲食サービス(前年同期比52・9%減)、製造業(27・0%減)、運輸郵便業(23・8%減)の減少が目立った。

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