農林水産物販路拡大へ ECやデジタル活用 静岡県、戦略見直し

 静岡県は電子商取引(EC)サイトやデジタル技術を活用した静岡県産農林水産物の販路拡大に本腰を入れる。新型コロナウイルスの感染拡大で対面式サービスが苦戦する一方、巣ごもり需要などでインターネット通販が好調に推移していることに対応する。輸出拡大に向けて海外市場への売り込みも強化する。

静岡県庁
静岡県庁

 静岡県がマーケティングで重視するワサビや温室メロンなど戦略11品目はコロナ禍で単価下落や出荷調整などの打撃を受け、一部は現在も消費低迷が続く。マーケティング課の担当者は「消費者の行動変容や環境変化に適応した新しい商流や物流を構築していく」と話す。
 策定済みの指針「ふじのくにマーケティング戦略」(2020~22年度)を見直し、3月中にまとめる。
 食品宅配や産直サイトなどへの販促を強化し、幅広い商品を売り込む。生中継の動画で商品を紹介する「ライブコマース」など新たな手法も取り入れる。対面式の商談会が相次ぎ中止になったことを踏まえ、オンラインでの商談機会を増やす。農林水産物の特徴や生産情報などをネット上で紹介する「デジタルカタログ」を作り、商談に活用してもらう。
 輸出拡大に向けてはシンガポールや中国、韓国に専門家を配置し、サポート体制を強化する。現地ニーズの把握や情報収集を進め、現地企業とのマッチングを後押しする。
 静岡県産農林水産物は品質の高さが強みだが、コロナの感染拡大後は商談会や店頭の試食・試飲によって販路を開拓することが難しくなっている。ECサイトなどを活用すれば収集した購買データを販売戦略に生かせる利点もある。

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