対面式の企業説明会、密避け復活 22年春卒就活スタート

 2022年春卒業予定の学生を対象にした会社説明会が1日、正式解禁となり、大学生らの就職活動が本格始動した。新型コロナウイルス感染拡大で昨年は中止が相次いだ対面式の企業説明会は、人数制限や会場の分散などの対策を施して復活した。コロナ禍の影響が長期化する中、オンラインとリアルな対面を併用した説明会や選考が主流となっている。

会場と開催期間を分散して実施した常葉大の企業説明会=2月26日、静岡市駿河区の草薙キャンパス
会場と開催期間を分散して実施した常葉大の企業説明会=2月26日、静岡市駿河区の草薙キャンパス

 静岡、浜松両市にキャンパスを持つ常葉大は2月24日から3月2日までの計5日間の日程で、春休み中の空き教室で企業説明会を始めた。延べ260社が交代で約千人の就活生と対面できるよう、両キャンパスの20~30教室を活用し、首都圏企業とオンラインで結ぶ会場も設けた。
 同大は例年、校外に会場を借りて大規模の説明会を実施しているが、感染拡大を受け昨年は開催を見送った。「オンライン選考の導入が進む中でも、リアルに対話できる場のニーズは、企業と学生双方から根強い」と望月敏弘キャリアサポートセンター課長。男子学生(20)は「オンラインは多くの企業にエントリーしやすく便利だが、関心のある企業にはできる限り足を運び、雰囲気をつかみたい」と語る。
 大手就職情報サイトなどによる合同説明会も1日以降、事前予約制として参加人数を絞り、マスクやアルコール消毒などして対面式で本格始動する。
 企業の採用活動はオンラインと対面の併用が進む。しずおか焼津信用金庫(静岡市)は対面とオンラインを組み合わせたインターンシップ(就業体験)を企画し、会社説明会はオンラインで開催。1次面接はすべてオンラインとする。ハマキョウレックス(浜松市)は「オンラインの選考は対面に比べギャップが生じやすいため、選考過程で一度は対面できるよう調整している」とする。
双方向のやり取り工夫
 静岡新聞社が静岡県内主要企業30社を対象に2月上旬に実施したアンケートでは、22年春採用の会社説明会について、29社が「オンラインを導入する」とした。
 選考やインターンシップへの導入も進み、「ウェブ面談は学生とのコミュニケーションが取りにくいため、対面より多めに時間を取っている」「企業からの一方的な情報発信とならないよう、チャットなど双方向性を取り入れている」など、各社工夫をこらしている。

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