サクラエビ春漁、駿河湾奥を「保護区」に 試験操業で資源把握へ

 3月29日に解禁予定の駿河湾産サクラエビの春漁で、県桜えび漁業組合(実石正則組合長)は、昨年春漁で「禁漁区」としていた富士川沖など湾奥について新たに「保護区」に設定し、県水産・海洋技術研究所の指導の下で試験操業を行うことが27日までの関係者への取材で分かった。

 試験操業の規模や方法など詳細は県水技研と協議し決定するが、これまでの「禁漁区」内で投網し、水揚げしたサクラエビの一部も競りにかけられることになる。関係者によると従来の試験網でのサンプル採取では「資源状況を正確に把握できない」(組合幹部)との指摘があったことなどを受けたため。
 組合は深刻な不漁を受け、産卵する親エビを保護しようと2019年春漁から湾奥を禁漁区に設定、その後の秋漁でも事実上の禁漁区とするなど資源回復に向けた自主規制を続けてきた。20年春には範囲を富士川沖や田子の浦沖、蒲原・由比沖に制限したが禁漁区自体は維持していた。
 ことしの春漁では、駿河湾全域で操業隻数と投網時間について20年秋漁と変わらず1日60隻、投網20分とする。投網前には試験網を使用し、群れに「頭黒(あたまぐろ)」と呼ばれる産卵間近の親エビを3分の1以上確認した場合は行わないことも継続する。
 組合は27日までに開いた船主会でこの案を正式決定し、加工組合などを通じ関係者に通達した。

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