建設機械の自律運転 富士で実験、日本版GPSサービス利用

 “日本版GPS”と呼ばれる準天頂衛星「みちびき」の測位補強サービスを利用した油圧ショベルでの自動積み込みの実証実験が25日、富士市内で関係者向けに公開された。

みちびきを活用し、自動で土砂を積み込む油圧ショベル=25日午前、富士市内
みちびきを活用し、自動で土砂を積み込む油圧ショベル=25日午前、富士市内
油圧ショベルの上部に搭載された円形のアンテナ
油圧ショベルの上部に搭載された円形のアンテナ
みちびきを活用し、自動で土砂を積み込む油圧ショベル=25日午前、富士市内
油圧ショベルの上部に搭載された円形のアンテナ

 実験は、センチメートル単位で位置を特定できるみちびきを生かしたサービスの実用化を探る内閣府の実証事業として、同市で遠隔操作システム開発を手掛ける合同会社「ビスペル」などが実施している。
 同日は、同社の馬渡純代表が技術を解説。内閣府や市の職員、企業関係者らが完全自律運転で油圧ショベルが土砂を掘削してダンプ車の荷台に積載する様子を見学した。
 操縦席上に位置情報用のアンテナを付け、土砂形状を認識するセンサーや人工知能(AI)などを搭載した油圧ショベルは、アンテナを載せたダンプ車の位置情報をみちびきの信号から取得。アームを動かして土砂を掘削し、バケットの位置を微調整してダンプ車の荷台に積み込んだ。
 既存の建設機械に後付けできることも特徴で、実用化すれば、省コストで中小建設会社の人材不足の解決につながる可能性もある。
 同社は20年6月から、インターネット回線を通じた遠隔操作システムを販売。2021年度からは工事現場で自律運転の実用化に向けたデータ収集や検証を進め、同年度内に本格運用したい考え。

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