スズキの鈴木修会長、退任は1月に決断 後継体制に信頼感

 24日に6月の株主総会後の会長退任を発表したスズキの鈴木修会長(91)は25日朝、報道陣の取材に、退任を決断した時期について「1月に入ってから」と明らかにした。鈴木俊宏社長(61)ら経営陣の現状を「チームスズキとしてやっていくことが保証されている。大丈夫だと思う」と述べ、後継体制への信頼感を示した。

移動中の車内で報道陣の取材に答えるスズキの鈴木修会長=25日午前、浜松市中区
移動中の車内で報道陣の取材に答えるスズキの鈴木修会長=25日午前、浜松市中区
スズキ会長の退任発表への受け止めを語る鈴木康友浜松市長=25日午前、同市役所
スズキ会長の退任発表への受け止めを語る鈴木康友浜松市長=25日午前、同市役所
移動中の車内で報道陣の取材に答えるスズキの鈴木修会長=25日午前、浜松市中区
スズキ会長の退任発表への受け止めを語る鈴木康友浜松市長=25日午前、同市役所

 鈴木会長は、電動化技術の開発強化を掲げた新中期経営計画の方針が定まった段階で、「常勤の取締役に(退任を)申し上げ、満場一致で(了承された)」と説明した。2015年から社長を務める長男の鈴木社長の経営手腕を「まあまあだと思う」と評価。現経営陣についても「着々と若手が育った」と社長を支える基盤が整ったとの認識を示した。今後、資本提携しているトヨタ自動車との連携推進の交渉を鈴木社長が担うことについても「当然だ」と述べた。
 浜松市行財政改革推進審議会の会長などを務めた経緯を踏まえ、今後の市の行政区再編へのスタンスを問われると、「愛する浜松市がどうあるべきか、一市民として考える。その一点だ」と答えた。

 ■浜松市長、行革審提言に感謝
 浜松市の鈴木康友市長は25日、スズキの鈴木修会長が退任を発表したことを受けて市役所で報道陣の取材に応じ、「引き続き中央官庁との調整など会長にしかできない仕事をされると思う。(浜松のまちにも)大所高所からご指導いただければ」と語った。鈴木市長は24日の退任発表について「EV(電気自動車)化の方向性を付け、後進にバトンタッチした決断はすごい」と率直に話した。初当選した2007年の市長選では鈴木会長の支援で出馬するなど最大の支援者で「自分にとって、おやじのような存在」との思いを明かした。
 鈴木会長は市が05年の12市町村合併を受けて設置した第1次、第2次行財政改革推進審議会(行革審)で会長を務め、組織のスリム化を提言した。鈴木市長は「行政の無駄を省き、将来への負担を減らせた。コロナ禍で経済対策を行えるのも健全財政のおかげ」と感謝した。
 現行7区の削減に向けて市と市議会で検討中の行政区再編も、自治体運営の効率化を望む鈴木会長の意向が大きい。鈴木市長は「今後も議会と二人三脚で丁寧に進めていく」と強い決意を示した。

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