スズキ、鈴木修会長が6月退任 42年経営指揮

 スズキの鈴木修会長(91)は24日、6月の株主総会後に退任することを明らかにした。取締役も退き、相談役に就く。鈴木会長は1978年の社長就任から42年にわたり経営トップを務め、インドやハンガリーへの進出などで同社を世界的自動車メーカーに飛躍させた。トヨタ自動車との提携を成し遂げ、電動化技術の強化を柱とした今後5カ年の新中期経営計画を策定したことを節目と捉え、鈴木俊宏社長(61)らに第一線を譲る決断をした。

オンライン会見で自身の退任や今後のスズキへの思いを語った鈴木修会長=24日午後
オンライン会見で自身の退任や今後のスズキへの思いを語った鈴木修会長=24日午後

 >関連記事 スズキ、鈴木修会長「人生は挑戦」 ユーモア交え電撃発表
 オンラインで記者会見した鈴木会長は、電動化技術の研究開発を急ぎ、2025年以降に自社製品への全面搭載を目指すとした同日発表の中期経営計画に触れ、「2030年、50年までのスズキの基礎をつくる計画に納得し、役員体制の一新を決めた」と退任の理由を語った。
 相談役として「計画の進展は見守る」と述べ、鈴木俊宏社長ら経営陣に「若手のチーム力で電動化と品質向上への努力を続けてほしい」と期待した。
 鈴木会長は銀行員を経て1958年に鈴木自動車工業(現スズキ)に入社し、78年に社長就任。79年に軽自動車「アルト」をヒットさせ、「ワゴンR」や小型車「スイフト」など個性的で機能的な車を市場投入した。
 80年代には全世界のメーカーに先駆けてインドに進出し、同国でトップシェアに押し上げた。米ゼネラル・モーターズ(GM)、独フォルクスワーゲン(VW)など海外メーカーとの提携にも取り組んだ。2019年にはトヨタ自動車と資本提携に至った。
 同社は同日、代表取締役副会長の原山保人氏が株主総会後に相談役に就任すると発表。代表権を持つのは鈴木俊宏社長と本田治技監の2人になる。

SNSでシェアするSHARE

いい茶0