小山で飲料水生産始動 アイリスオーヤマ、災害時の供給体制整備

 生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は飲料水事業に参入し、18日、小山町の富士小山工場でペットボトル入り天然水と強炭酸水の本格生産を始めた。首都圏に近く、地下水に恵まれた立地に着目。東日本大震災から10年になるのを前に、災害時に飲料水を迅速に供給する狙いもある。

約30億円を投じて新設した生産ライン。天然水と強炭酸水の本格生産が始まった=18日午後、小山町のアイリスオーヤマ富士小山工場
約30億円を投じて新設した生産ライン。天然水と強炭酸水の本格生産が始まった=18日午後、小山町のアイリスオーヤマ富士小山工場
記者会見で事業戦略を語る大山晃弘社長=18日午後、小山町のアイリスオーヤマ富士小山工場
記者会見で事業戦略を語る大山晃弘社長=18日午後、小山町のアイリスオーヤマ富士小山工場
約30億円を投じて新設した生産ライン。天然水と強炭酸水の本格生産が始まった=18日午後、小山町のアイリスオーヤマ富士小山工場
記者会見で事業戦略を語る大山晃弘社長=18日午後、小山町のアイリスオーヤマ富士小山工場

 敷地内で地下水をくみ上げ、ろ過、充塡(じゅうてん)まで全工程を自動化した。記者会見した大山晃弘社長は「われわれのような被災企業は震災を忘れてはいけない」と述べた。同工場を含む全国の工場に飲料水の在庫を置き、災害時には地域住民に無料配布する方針。
 約30億円を投じて生産ラインを新設した。1日当たりの生産能力は天然水が500ミリリットルペットボトルで40万本、強炭酸水が同35万本。2021年に50億円の売り上げを目指す。全国のホームセンターやインターネット通販で販売する。
 大山社長は13日に福島、宮城両県で最大震度6強を観測した地震による断水被害を受け、富士小山工場での追加投資を決めたと説明。10月をめどにラインを増設し、生産能力を2倍に引き上げる。25年に売り上げを300億円まで拡大させるという。

 ■大山晃弘社長 一問一答
 県内でペットボトル入り天然水と強炭酸水の本格生産に乗り出したアイリスオーヤマ(仙台市)。大山晃弘社長は18日、生産拠点となる富士小山工場(小山町)で記者会見し、「品質の良い水が豊富にあり、物流面でも好立地だ」などと事業戦略を語った。主な一問一答は次の通り。
 ―どう差別化を図るか。
 「富士山というブランドイメージがあり、品質も良い。強炭酸水は国内市場が広がっているが、商品供給が十分ではない。大きなビジネスチャンスがある」
 ―地域貢献について。
 「今回の生産ライン新設で15人を雇用した。事業が拡大すればさらに増やすことができる。災害発生時には飲料水などを支援していきたい」
 ―飲料水市場は競争が激しい。
 「市場はできあがっているが、これまでも他社製品の販売実績があり、自社ブランドに切り替えるため全くの新規参入ではない。ネット通販の市場はまだ成長段階で、勝機は十分ある」
 ―東日本大震災から丸10年になる。
 「われわれのような被災企業は震災を忘れてはいけない。自然災害に備える決意を込めて本格参入した」

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