巣ごもり需要で緑茶輸出過去最高 コロナ禍 米中心に健康志向

 新型コロナウイルスが世界で流行する中、米国を中心とした海外での健康志向の高まりや巣ごもり需要を背景に、緑茶輸出が伸びている。財務省貿易統計によると、2020年の輸出量は前年比3.3%増の5274トン、輸出額は10.6%増の161億8762万円とともに過去最高を更新した。

緑茶の輸出量と輸出額の推移
緑茶の輸出量と輸出額の推移

 輸出額が前年を上回るのは2年ぶり。1キロ当たりの平均単価は202円高の3069円だった。
 輸出額ベースでみると、米国が30・1%増の84億3606万円と全体の5割超を占めてトップだった。台湾は1・5%増の15億4954万円、ドイツ5・1%減の11億6204万円、シンガポール25・0%減の7億4318万円と続いた。
 種類別では、抹茶や粉末茶などの「粉末状のもの」が全体の6割超、数量ベースで45%を占めた。特に、米国では粉末状のものが60億9849万円と全体の7割以上を占めている。静岡県内の茶業関係者は「茶専門店は低調だが、大型店やスーパー、通販を中心にティーバッグや加工用抹茶の需要が伸長した」とみている。
 緑茶輸出は折からの抹茶ブームや健康志向の高まりから右肩上がりで、15年に初めて100億円を突破。輸出を手掛ける県西部の製茶問屋によると、20年はコロナ禍の中で緑茶に含まれるカテキンの免疫力向上機能が注目を浴びて、米国のスーパーのティーバッグ売り場が品薄になったこともあった。自宅で抹茶を使った菓子作りを楽しむ需要なども高まったという。
 日本茶輸出組合(静岡市葵区)の谷本宏太郎副理事長は「効能面が期待されて、日本茶のティーバッグなどの簡便性商品のニーズの高さは今後も続きそうだ」と期待を寄せる。

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