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「昼休業」金融機関に浸透 静岡県内、業務効率化で店舗網維持

(2021/1/21 09:56)
昼休業のため店舗のシャッターを閉める職員=2020年12月、静岡市駿河区のしずおか焼津信用金庫高松支店登呂出張所
昼休業のため店舗のシャッターを閉める職員=2020年12月、静岡市駿河区のしずおか焼津信用金庫高松支店登呂出張所

 静岡県内の金融機関で「昼休業」を設ける動きが広がっている。インターネットバンキングの利用増や新型コロナウイルス感染拡大で来店客数が減っているためで、小規模店舗を中心に導入が進む。厳しい収益環境が続く中、業務の効率化を図りながら地域の店舗網を維持する狙いだ。
 しずおか焼津信用金庫は静岡市内の出張所3店舗で昼休業を導入している。午後0時半~1時半はシャッターを下ろし、窓口業務を休む。現金自動預払機(ATM)は変わらず利用できる。高松支店登呂出張所(駿河区)の山口久子副支店長は「従来は職員が交代で休憩を取っていたが、窓口を開けている時間帯はフルサービスができるようになった」と話す。
 島田掛川信用金庫は2020年6~9月、全体の約2割に当たる11店舗で昼休業を始めた。静岡銀行も21年2月から、伝馬町支店(静岡市葵区)や下土狩支店(長泉町)など14店舗で昼休業を導入する。「利便性を著しく損なわないように利用状況を見極めて実施店舗を決めた」と担当者。店舗にポスターを掲示するなど周知を徹底しているという。
 16年の銀行法施行規則改正で営業時間は以前から弾力的に運営できるようになっていたが、導入が加速した背景には来店客の減少で効率的な店舗運営が急務となっていることがある。各金融機関は人員配置の見直しや店舗再編を進めているさなかで、昼休業の導入によって店舗網の維持と経営の効率化を両立させることを目指す。各金融機関によると、利用者からの苦情はほとんどないという。
 コロナ禍で感染防止の観点から昼休業の導入に踏み切った金融機関もあり、感染が急拡大すれば採用する企業が増える可能性がある。

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