飲食業倒産最多22件 外出自粛で倍増、2020年の静岡県内
(2021/1/19 07:28)-
2020年の静岡県内飲食業の倒産(負債額1千万円以上)は22件と、集計可能な1976年以降で最多だったことが18日までの東京商工リサーチ静岡支店のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛や営業時間短縮の影響で、売り上げや客足が大きく落ち込んだ。
20年の県内全体の倒産件数は過去10年で2番目に少ない203件だったが、飲食業は19年の11件から倍増し、苦境が鮮明になった。 内訳をみると、「食堂・レストラン」と「専門料理店」が7件で最も多く、「酒場・ビアホール」が4件で続いた。負債総額も前年比82・3%増の15億2600万円と大幅に増えた。
同支店によると、飲食業は価格競争や人手不足による人件費高騰などコロナ以前から構造的な問題を抱え、コロナの感染拡大が追い打ちをかけた。政府による実質無利子・無担保融資が経営を下支えする一方、忘年会や新年会など年末年始の書き入れ時に商機を逸し、資金繰りが悪化している企業も多いとみられる。
今後、新規感染者数の増加で経済活動が一段と停滞すれば、倒産や廃業がさらに増える恐れもあるという。同支店の担当者は「静岡県に隣接する首都圏や愛知県に緊急事態宣言が再発令され、他県からの観光需要が失われる影響も大きい」と指摘した。
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