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バリ取りロボ、町工場の相棒に 浜松3社、産業高度化へ普及組織

(2021/1/15 20:05)
アーム型ロボットが並ぶ研究拠点内で今後の活動方針を話し合う「TAFLINK」の3社の代表=2020年12月中旬、浜松市東区の東洋鉄工所
アーム型ロボットが並ぶ研究拠点内で今後の活動方針を話し合う「TAFLINK」の3社の代表=2020年12月中旬、浜松市東区の東洋鉄工所

 その作業、ロボットで解決できます―。浜松市内の部品加工や機械製造などの中小企業3社が、「バリ取り」と呼ばれる部品表面処理作業の自動化を提案する団体を設立し、企業へのロボット導入支援と人材教育に注力している。「ロボットを使いこなせる町工場」の拡充を目標に掲げ、現場目線で浜松地域のものづくりの高度化を支援する。
 新団体「TAFLINK(タフリンク)」は機械メーカー東洋鉄工所(同市東区)、コンサルティング業アラキエンジニアリング(中区)、自動車部品加工の藤本工業(浜北区)の3社が昨年春に設立した。バリ取りロボットの共同開発で連携を深める中、「ロボット化は地域全体の課題」と意見が一致した。地域中小企業が連携した形でのロボット普及組織は全国的にも珍しいという。
 東洋鉄工所本社内に構えた研究拠点にアーム型ロボット約10台をそろえ、地域企業からの相談に応じるほか、同市の産業支援機関との連携で中小企業向けの講習会も複数回展開している。
 部品成型時に不要な部分を取り除くバリ取りは機械化が難しく、専門職人の高齢化が進むなど多くの中小経営者にとって悩みの種。同工程にロボットを導入済みの藤本工業の藤本武洋社長は「品質が安定し、社員一人一人が働き方を深く考えるようになった。ロボット操作のノウハウも新たな自社の強みになった」と自らの経験を地域企業に伝える。
 タフリンクの認知度は業界内で徐々に上がり、機械、工具メーカーから共同研究の提案も届く。アラキエンジニアリングの荒木弥社長は「人とロボットが共存できる地域になるよう、中小企業の目線に立って成功事例を増やしたい」と意気込む。

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