初競り、旬の地物取引活発 静岡県内市場、マスク着用徹底
(2021/1/5 13:19)-
水産物や青果などの生鮮品を扱う静岡県内の主要市場で5日早朝、2021年最初の取引「初競り」が行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で業務需要の落ち込みが続く中、関係者はマスク姿で、安定供給と消費拡大を願って活発な取引を繰り広げた。
沼津市千本港町の沼津魚市場は午前5時から仲買人の掛け声が響き、地物のアカムツやタチウオなどが競り落とされた。水産物の入荷量は18トンで、例年より地物が多いという。コロナ禍の影響で、タイなどの飲食店向け高級魚より一般向け魚介類の引き合いが強い。
最高値は冷凍ミナミマグロ(81キロ)の50万円。裾野市の沓間水産が競り落とした。
静岡市中央卸売市場(葵区)は新型コロナ対策で恒例の式典を中止し、マスク着用などを徹底して初競りに臨んだ。
国内外で水揚げされたクロマグロが競り落とされ、最高値は青森県大間産の本マグロで1キロ当たり3100円と前年を200円下回った。県内産のイチゴやキャベツなども活発に取引された。市場関係者は「コロナ禍の影響で業務需要が少ない。消費の上向きを待ちたい」と期待を込める。
浜松市中央卸売市場(南区)は水産物と青果物の市場でそれぞれ初競り式を行った。鈴木康友市長は「取引をさらに拡大し、農水産物のブランド化に向けて市場を活性化させたい」とあいさつした。
旬を迎えた浜名湖産カキや、日本一早い出荷として知られる地元特産の新タマネギなどが取引され、開場日から活気に包まれた。
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