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葉物野菜、価格下落続く 静岡県内農家苦悩 新型コロナで需要減

(2020/12/10 18:00)
コロナ禍による業務需要減少と豊作により、価格の低迷が続いているレタス=9日、森町
コロナ禍による業務需要減少と豊作により、価格の低迷が続いているレタス=9日、森町

 白菜、レタスなどの葉物野菜の価格下落が続いている。新型コロナウイルス感染拡大で業務需要の落ち込み、秋の好天による豊作が重なったことが主要因。農家は売り先確保に奔走し、年末の需要回復に期待をかける。
 農林水産省が8日発表した全国小売店での野菜の価格動向調査によると、レタスは平年比50%、白菜は47%、キャベツは46%、大根は36%下落している。静岡市中央卸売市場の青果卸売業の静岡VFによると、県内の店頭価格も下落しており、仲卸業者は葉物野菜などの売れ残った在庫を抱えている状態という。滝戸信一専務は「気温低下で出荷が一服し、鍋物商材や年末関係の需要が上向くのを待つしかない」と話す。
 「色づきや味は良い。一生懸命作った野菜を出荷できないのはつらい」。森町でレタスを栽培する森一弥さんは、平年の半値以下となる価格低迷により小ぶりなレタスの廃棄を余儀なくされている現状を嘆く。
 これまで出荷した10トン弱に対し、既に1トン超を廃棄。出荷しても利益が少なく、人件費や肥料代などの固定費が重くのしかかる状況に耐え忍ぶ日々だ。
 静岡県産レタスは従来、関東向けの出荷が多かった。農家の苦境を受けてJA静岡経済連は、都内量販店で県産野菜フェアを開いたり、通販サイト「手しお屋」で葉物野菜などのセット売りを展開したりするなど支援に取り組む。
 森さんが会長を務める県レタス協議会は、県産レタスのブランド「うまレタ」ののぼりを製作し、地元で消費拡大に向けたPR活動に励む。
 浜松市西区で小松菜を生産する農家の宮本純さんは、スーパーやドラッグストア向けの出荷に加え、弁当製造業や通販サイトなどの販路開拓を模索する。昨年の半額程度の価格で出荷する日もある宮本さんは「価格下落は痛いが、品質の良さで差別化していきたい」と前を向く。

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