荒茶生産2万5千トン割れ 静岡県産、平均単価も最低932円
(2020/12/4 11:35)-
2020年の静岡県荒茶生産量は、前年比16・9%減の2万4520トンと、記録が残る1959年以降で最低だったことが3日までのJA静岡経済連の推計で分かった。1キロ当たりの平均単価は5・3%安の932円と2年連続で過去最低水準を更新した。
記録的な不作だった前年を約5千トン下回り、2万5千トンを初めて割り込んだ。今シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の緊急事態宣言の発令と八十八夜商戦が重なり、新茶販売が苦戦。イベント自粛などでペットボトル飲料などの需要も低迷して二番茶、秋冬番茶など年間を通じて取引は活況を欠いた。
県内の荒茶生産量はピーク時の1975年に5万2989トンだったが、担い手の高齢化に伴う茶園面積減少などから下降が続いている。
単価も99年の2321円を最高に、高級リーフ茶の需要低迷とともに下落が続き、昨年初めて千円台を割り込んだ。
同経済連は「新茶期にコロナ禍の影響を受けたが、徐々に巣ごもり需要で茶商の在庫は減少傾向にある。ニーズにあった良質な茶づくりと茶商との連携を強化して、消費拡大につなげていきたい」(茶業課)とする。
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