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中国野菜、家庭の食卓で JA遠州中央、一般向け販促強化

(2020/11/27 19:11)
本格出荷を前に、「ときめき野菜」の一つ、紅心大根の目ぞろえ会に参加する生産者=11月中旬、磐田市加茂のJA遠州中央園芸流通センター
本格出荷を前に、「ときめき野菜」の一つ、紅心大根の目ぞろえ会に参加する生産者=11月中旬、磐田市加茂のJA遠州中央園芸流通センター
油菜心、タァサイ、エンサイ
油菜心、タァサイ、エンサイ

 JA遠州中央(本店・磐田市)は「ときめき野菜」のブランド名で管内で栽培している「チンゲンサイ」やパクチーの名でも知られる「シャンサイ(香菜)」といった中国野菜の一般消費者への販促に力を入れている。本年度は新型コロナによる営業自粛で、中華料理店など主力の業務用需要の動向が安定していない。量販店向けの小口出荷やSNSを介したレシピ映像紹介などを通じ、家庭の食卓での消費を促している。
 管内では約40年前のチンゲンサイ導入を皮切りに品目を広げ、現在は延べ170人が「エンサイ(空心菜)」「紅心大根」「タァサイ」「油菜心(ユサイシン)」など計16品目を栽培する(延べ面積15・1ヘクタール)。食の多様化に対応した豊富なラインアップを売り込みに生かすが、主力ターゲットは外食店。春先は外出や営業の自粛で相場が大きく下落した品目もあった。需要の下支えには、地元をはじめ一般消費者の継続的な購入が鍵を握るとみる。
 一方で、「名前と野菜の見た目が一致しない」「食べたことが無い」との声も。ユーチューブの農林水産省公式チャンネル「ばずまふ」を通じ、まずシャンサイの家庭料理用レシピや生産現場の様子を映像でPRしたほか、農産物直売所「どっさり市」でもレシピ配布に力を入れる。これまで箱詰めが中心だった一部野菜を農家の協力を得て小口のビニール詰めに変え、スーパーなどを念頭に置いた出荷も始めた。中身が赤色で丸い形が特徴の旬の紅心大根は、12月からコンビニ店のスティックサラダにも登場するという。
 ときめき野菜の名称を付けて18年。同JA園芸課の担当者は「市場関係者には浸透しているが、一般の認知度はこれから。コロナで機会は制限されるが、試食会などを通じて発信したい」と話す。

 <メモ>JA遠州中央の「ときめき野菜」の2019年度の出荷量はチンゲンサイ301トン、紅心大根132トン、エンサイ72トン、シャンサイ41トン、タァサイ39トンなど。高齢化で一部野菜の生産量は減少傾向。同JAは他の農産物と比べ軽量で栽培しやすいとして、作物転換など新たな生産者獲得も目指す方針。

シャンサイ、チンゲンサイ
シャンサイ、チンゲンサイ

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