冬ボーナス11%減予想 コロナ直撃、リーマン下回る水準 静岡
(2020/11/26 08:34)-
静岡経済研究所が25日発表した県内民間企業の2020年冬のボーナス予想は、1人当たりの支給額が前年比11・8%減の33万3600円だった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う業績悪化が影響し、リーマン・ショックの打撃を受けた09年冬の支給額(35万5508円=推計値)を下回る水準まで減少すると見通した。マイナス幅は09年冬の15・2%減に次いで過去2番目の落ち込みになる。
企業業績は、巣ごもり需要を取り込んで好調な業種がある一方で、外出自粛の影響が大きい観光・レジャーや外食などは支給額を大きく減らす見込み。同研究所は「ボーナス減額は消費マインドを冷え込ませる。長期化すれば県内経済回復の足かせになりかねない」と指摘する。
企業規模別は、従業員30人以上の企業が39万2100円(前年比12・1%減)。29人以下が23万9400円(10・8%減)。先行き不安から雇用意欲が減退している実態も踏まえて試算した。
支給総額は14・2%減の4083億円、支給対象者は2・7%減の122万4千人と見積もった。1人当たりの支給額が減る上、ボーナス支給を見送る事業所が増えることで対象者も減少する。
調査は鉱工業生産指数や有効求人倍率、名目賃金指数などボーナス支給額と相関が高い経済指標に基づき、統計的に算出した。
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