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飲食店「年越せない」 書き入れ時、打撃懸念【新型コロナ】

(2020/11/20 06:59)
テーブルを2台並べて正面客との距離を確保するなど感染対策を講じる店舗=17日、静岡市葵区の「覚弥別墅」
テーブルを2台並べて正面客との距離を確保するなど感染対策を講じる店舗=17日、静岡市葵区の「覚弥別墅」

 静岡県内で新型コロナウイルス感染が急拡大し、飲食店は年末年始の書き入れ時への打撃が避けられない情勢だ。政府は19日、外食需要喚起策「Go To イート」の利用を原則4人以下とするよう都道府県に要請し、川勝平太知事も同様の考えを示していた。小規模店の店主からは「年を越せない」との弱音も。各店舗は感染対策を徹底しつつ集客戦略を宴会から少人数客に転換し、しのぐ構えだ。
 「広い空間で安心して食事を楽しんでもらう」
 静岡市葵区の繁華街にある和食店「馳走佰年 覚弥別墅」は最大30人収容できる宴会部屋に数人規模の客を案内する対応を始めた。テーブルを2台付けて正面の人との距離を140センチ確保し、さらに仕切り板を置く徹底ぶりだ。
 店を運営するなすびグループの赤堀真太郎常務取締役(51)によると、例年この時期に埋まる12月の宴会予約は振るわず、ターゲットを少人数に移すことは想定できていた。今のところ2~4人客の忘年会予約にキャンセルは出ていないといい、「割り切るしかない。正しく恐れながら、前向きに耐えたい」とした。
 同じ繁華街で居酒屋2店を経営する市川岩生さん(45)は春以降、感染状況と客入りが敏感に連動することを肌で感じてきた。静岡市の“夜の街”で相次いでクラスター(感染者集団)が起き、「また客足が遠のく」と覚悟する。
 毎月の出費は賃料や人件費で500万円ほどに上る。個人経営店は春の歓送迎会、冬の忘年会のもうけで年間利益につなげるケースがあるといい、「個人客を取り込み、何とか乗り切りたい」と話した。
 「会食は少人数で短く」という考え方は2軒目などで使われるバーにとって死活問題。三島市の飲食店店主は「知り合いのバー経営者は『年を越せるだろうか』と不安がっていた」と打ち明けた。

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