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化粧品生産額、静岡県内大幅減 訪日客需要途絶え生活変化も 

(2020/11/17 20:10)
静岡県内化粧品メーカーなどのブースが並んだフォーラム=10月上旬、静岡市駿河区
静岡県内化粧品メーカーなどのブースが並んだフォーラム=10月上旬、静岡市駿河区
化粧品生産金額の対前年増減率の推移
化粧品生産金額の対前年増減率の推移

 新型コロナウイルス感染拡大に伴って、静岡県内の化粧品生産金額が4月以降、大幅に減少している。訪日観光客による需要が途絶えたことに加え、テレワークやマスク着用の浸透など生活様式の変化が影響したとみられる。メーカーや支援機関は新常態下のニーズをにらみ、肌への優しさを重視した商品を展開するなど戦略の構築を図っている。
 経済産業省の生産動態統計によると、県内の化粧品生産金額は4月から6カ月連続で前年同期比2桁減が続く。5月は47・7%減、8月45・1%減とほぼ半減し、好転の兆しは見えない。全国平均と比べて落ち込みが大きいのも県内の特徴になっている。
 県産業振興財団が10月上旬、静岡市内で開いたフォーラムには、化粧品や包装資材などを扱う9社がブースを構え、独自技術や新製品をアピールした。シャンソン化粧品グループのオーガニック(静岡市駿河区)は、国産オーガニック原料を主体にした「ドットエヌ」シリーズのシャンプーなどを紹介。担当者は「癒やし効果が大きいと評判で、リピーターに愛用されている」と話す。
 同財団は、化粧の目的が変わり、人の注目を集めることよりも自身の気分転換やリラックス感を得ることが重視されるようになったとみる。県産化粧品への期待を尋ねた調査では「天然素材を使用」「肌に優しい」などが上位に入り、対照的に「高級感」はごく少数にとどまった。口紅などメーキャップ関連より、スキンケア・ヘアケア商品を求める消費者心理も浮かんだ。
 同財団フーズ・ヘルスケアオープンイノベーションセンターの望月誠センター長は「マスク着用による肌荒れ対策や目の回りのケアなどは注目したい分野。誰もがマスクをする時代でも売れる商品づくりが鍵になる」と指摘する。

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