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静岡県内上場企業 純益4割減 20年9月中間、静岡新聞社集計

(2020/11/14 08:35)
静岡県内上場企業の2020年9月中間決算
静岡県内上場企業の2020年9月中間決算

 静岡県内に本社や主要生産拠点を置く上場企業の2020年9月中間決算が13日、出そろった。静岡新聞社の集計では、純利益の合計が前年同期と比べて4割以上減少した。新型コロナウイルス禍の影響が大きい製造業で半減した一方、巣ごもり需要が持続する非製造業は約2割増え、業種によって明暗が分かれた。
 決算を発表した東証上場企業のうち、金融機関と国際会計基準採用企業を除く33社を集計した。
 自動車関連を中心に業況は上向いているが4~6月期の落ち込みを補えず、売上高合計は24・0%減(前年同期は4・6%減)、経常利益42・0%減(同30・5%減)、純利益46・4%減(同31・4%減)と米中貿易摩擦の影響を受けた前年同期から続落した。
 製造業(22社)の純利益は52・5%減。スズキは四輪車販売がインドと国内で持ち直したが、4、5月の世界的な都市封鎖の影響が響き、2年連続の減収減益。4~6月期の純損益が49億円の赤字だった小糸製作所は、中間期で64億円の黒字に転換した。上期前半の打撃は大きく、15社は依然、赤字に陥っている。
 非製造業(11社)は純利益23・8%増。スクロールの純利益が前年同期の約6・7倍に達するなど小売り関連の好調さが際立った。DIY用品や感染症対策商材が伸び、エンチョーやマキヤも好決算となった。

 ■上場企業 業績持ち直し 自動車の回復追い風
 新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた県内上場企業の業績に持ち直しの動きが出てきた。静岡新聞社の集計では、2020年9月中間決算を開示した36社(金融機関を除く)のうち、3割弱の10社が発表に合わせて21年3月期業績予想を上方修正した。下期に向けて回復の持続を見込むが、足元での国内外の急速な感染再拡大が影を落とす。
 中国市場の急回復などを追い風に、基幹産業の自動車関連で需要が戻りつつある。緊急事態宣言の発令に伴う経済活動の停滞や海外主要市場の都市封鎖などの影響で落ち込んだ4~6月期から一転、決算発表に先行して業績予想を引き上げる企業も相次いだ。
 中間期としては国際会計基準移行後、初の最終赤字になったエフ・シー・シーは、受注回復を受けて通期予想を上方修正し、黒字での着地を見通す。ユタカ技研も4~9月の地域別で中国市場での売上収益が68%増と好調だった。
 国内は、コロナ禍で拡大した巣ごもり消費が持続している。スクロールは通販事業が拡大し、通期の純利益見通しを大幅に引き上げた。はごろもフーズは家庭内の在庫増で販売が鈍るとみていたが、需要は堅調に推移している。
 明るい兆しが見えてきた一方で、中間期は県内上場企業の半数近い16社の純損益が赤字になるなど、新型コロナ感染拡大で負った傷は深い。各社は主要市場での感染再拡大を警戒している。

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