景気判断据え置き、静岡県内11月 日銀支店発表、宿泊など回復
(2020/11/13 08:39)-
日銀静岡支店は12日発表した11月の県内金融経済動向で、景気判断を「新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、足元では持ち直しの動きがみられる」と3カ月連続で据え置いた。自動車関連の生産、旅館・ホテルの宿泊客数などが回復する一方、雇用・所得環境は悪化が続いている。
個人消費や輸出、生産など個別項目の判断も全て維持した。野見山浩平支店長は「中小企業を含めた収益環境の厳しさは変わらず、感染症の再流行も懸念される。景気の下振れリスクを注意深く見ていく必要がある」と述べた。
個人消費のうち旅館・ホテルの宿泊客数は政府の観光支援事業「Go To トラベル」の押し上げ効果で個人客を中心に伸びている。苦戦していた団体客向けの大型旅館も稼働率が上昇している。
生産は自動車関連の回復が持続し、業務用や観光向けの食料品が持ち直している。輸出も「輸送用機械を中心に持ち直している」とした。
県内金融機関の9月末の実質預金残高と貸出残高はいずれも前年同月を大きく上回った。積極的な資金繰り支援を受け、貸し出しの増勢は弱まっている。
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