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静岡空港「コロナ危機」 国際線欠航続き、免税店売り上げゼロ

(2020/10/31 10:50)
静岡空港 搭乗者数の推移
静岡空港 搭乗者数の推移
全路線の欠航が続く国際線のカウンター。本年度上半期の搭乗者数は過去最低水準で推移した=10月上旬、静岡空港
全路線の欠航が続く国際線のカウンター。本年度上半期の搭乗者数は過去最低水準で推移した=10月上旬、静岡空港

 静岡空港を発着する国際線全路線のコロナ禍による欠航が、半年以上にわたり続いている。2020年度上半期の搭乗者数は過去最低水準で推移。現時点で本年度目標として掲げる年間77万人の搭乗者数の達成は絶望的な状況だ。国際線の欠航は収入の大幅減をもたらし、富士山静岡空港株式会社の経営面にも大きく影響している。
 上半期に運航したのは国内線のみ。緊急事態宣言により国内全路線の運休期間があった5月は搭乗者数が733人に落ち込んだ。その後は緩やかに回復し、帰省や旅行の需要が一定数あった8月は1万4822人で、上半期では最多だった。上半期全体では4万6309人で、昨年に比べ9割減少した。
 国際線は3月11日から全路線の欠航が続く。年末までの欠航が決まっている路線もある。各国との往来再開に向けた政府の動きもあるが、出入国は大規模空港に限られている。運航再開に向け検疫体制の強化を模索している。
 同社の収入の柱は、ターミナルビル内で直営する免税店の売り上げ。19年度決算では、27億円の収入のうち、約6割を直営事業が占めた。今期は国際線が動いていないため免税店の売り上げはゼロ。同社担当者は「直営事業は利益率が高い。国際線の存在は本当に大きい」と唇をかむ。
 同社は国内線の利用促進に重点を置き、下半期の戦略を練る。10月からは政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に東京発着旅行が追加されるなど各種経済対策が本格化し、旅行機運は高まっている。就航地や静岡の旅行商品を売り出す取り組みを、特設ウェブサイトを開設したり旅行代理店に働きかけたりして強化している。
 国内線も一部路線は需要が見込めずに欠航が続いている。同社企画管理部の永井啓太部長は「まずは運航している便で実績を出す。それが欠航している路線の再開にもつながるはず」と力を込める。

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