静岡新聞NEWS

静岡銀、山梨中央銀が業務提携合意 5年で100億円効果見込む

(2020/10/28 20:58)
記者会見後に握手を交わす静岡銀の柴田久頭取(左)と山梨中央銀の関光良頭取=28日午後、都内
記者会見後に握手を交わす静岡銀の柴田久頭取(左)と山梨中央銀の関光良頭取=28日午後、都内
記者会見する静岡銀の柴田久頭取(左)と山梨中央銀の関光良頭取=28日午後、都内
記者会見する静岡銀の柴田久頭取(左)と山梨中央銀の関光良頭取=28日午後、都内

 静岡銀行と山梨中央銀行は28日、包括業務提携で合意したと発表した。提携効果を高めるため相互に出資する資本提携を結ぶ。取引先企業の事業拡大支援、店舗や基幹システムの共同化によるコスト削減などを進め、今後5年間で両行合わせて100億円の提携効果を見込む。超低金利の長期化や新型コロナウイルスの感染拡大で地銀の経営環境が厳しさを増す中、互いの独立経営を維持しながら連携を強める。
 都内で記者会見した静岡銀の柴田久頭取は「提携を通じて双方の地元経済の成長可能性が広がる」と強調。2021年度に予定される中部横断自動車道の全面開通で経済的な結びつきが強まることに期待感を示した。経営統合に関しては「現時点で検討していない」とした。
 提携の名称は「静岡・山梨アライアンス」。両行は取引先の販路拡大や営業進出の支援などで協業する。静岡銀のグループ会社、静銀ティーエム証券の店舗を山梨中央銀の支店内に設け、金融商品の販売を手掛ける。
 首都圏の店舗網を相互に活用し、営業エリア拡大を図る。基幹システムの共同化によって事務の効率化を目指すほか、営業エリアが重複する店舗の共同化にも取り組む。
 両行は19年7月に連携協定を結び、地方創生に関する協業を進めてきた。今年7月に両行トップが会談し、持続的な成長に向けてより緊密な連携が必要との認識で一致し、包括業務提携に踏み切った。

 ■両頭取 一問一答
 静岡銀行の柴田久頭取と山梨中央銀行の関光良頭取は28日、両社の包括業務提携について都内で記者会見し、互いの経営資源を活用しながら早期に提携効果を上げる考えを示した。主な一問一答は次の通り。
 ―経緯は。
 柴田頭取「もともと地方創生に資する協業を進めていた。7月に関頭取と2人で会談する機会があり、どちらともなくもう一歩踏み込んだ取り組みができないかという話になった。その後の3カ月間で大きな効果が得られるということになり、提携に至った」
 関頭取「マイナス金利下、独立独歩でビジネスモデルの改革を進めてきたが、コロナ禍でスピードアップを図るには二つの銀行が力を合わせることで実現できると考えた。非常に近く、信頼のおける相手。短期間でまとめたが、ウィンウィンの関係を築けるのでは」
 ―提携への期待は。
 柴田頭取「山梨中央銀は健全経営を続け、地域でのシェアは当行をはるかに上回る。互いの経営資源をうまく活用し、質の高いサービスを提供していく。しっかり成果を出し、この提携が地方銀行の一つのモデルケースになるようにしたい」
 関頭取「静岡銀は多くのグループ会社があり、ストラクチャードファイナンス(仕組み金融)にも早くから取り組んできた。こうしたノウハウを学び、一緒に成果を上げたい」
 ―将来的な統合や合併は。
 柴田頭取「資本提携が包括業務提携の前提になっているわけではない。経営統合については現時点で全く想定していない。今回の提携は新政権の誕生や監督官庁の指導ということではなく、コロナ禍、低金利環境が一番背中を押した」
 関頭取「今回のような提携が最もスピード感がある。地域の皆さんにも喜んでもらえるものになったと思っている」

 <メモ>山梨中央銀行 1941年設立で、甲府市に本店を置く県内唯一の地方銀行。前身は1877年に創業した第十国立銀行。連結総資産は3兆7573億円。東京、神奈川を含め国内92店舗を持ち、東京での業務拡大も進める。インターネットを介した顧客相談やスマートフォン向けアプリなどデジタル化にも力を入れる。連結従業員数は約1700人。

静岡経済の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿