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静岡大が茶の育種技術開発 DNA、機能性情報を解析

(2020/10/24 09:45)
新品種開発の技術を発表する一家崇志准教授(左)と森田明雄教授=23日午前、静岡県庁
新品種開発の技術を発表する一家崇志准教授(左)と森田明雄教授=23日午前、静岡県庁

 静岡大農学部の研究グループが23日、茶の生葉から、うま味や「カテキン」などの機能性成分の遺伝情報を解析し、新品種を育成する技術を開発したと発表した。品種改良によって、静岡県で9割を占める優良品種「やぶきた」一辺倒の栽培から脱却を図り、効率よく消費者のニーズに対応した品種の開発が可能になるという。
 県茶業研究センター(菊川市)に保存される茶の個体から150種類を選び、DNAの遺伝情報と、抗ウイルス作用があるとされるカテキンやカフェイン、ストレスを和らげるとされるテアニンなどの含有量を調べた。これらの情報から、個体を掛け合わせることによって、どのような特徴の茶ができるか予測できる技術を確立した。
 茶の品種改良は苗の栽培、選抜など品種登録まで約20~30年かかるとされる。研究グループの一家崇志准教授によると、発芽直後の苗から、機能性成分含量などが予測できるようになり、「育種に費やす時間が半分以下に短縮できる。広いほ場も不要」という。
 グループは今後、多様な遺伝情報を持つ在来種を活用して、消費者や生産者の求める品種開発にも挑戦する。森田明雄教授は「蓄積した情報から収量性や耐病性、耐寒性なども分析できる可能性が高い。茶業の再興・発展に向けた大きな一歩だ」と語った。

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