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伊豆南西部でバスツアー ワーケーション普及の一手

(2020/10/22 20:01)
バスツアーに参加し、余暇を満喫して施設へ戻るフリーランサーら=10月上旬、南伊豆町の「らいずや」
バスツアーに参加し、余暇を満喫して施設へ戻るフリーランサーら=10月上旬、南伊豆町の「らいずや」

 コロナ禍で関心が高まる、観光地で仕事と余暇を楽しむ「ワーケーション」の普及に向け、伊豆バス(松崎町)が伊豆半島南西部でバスツアーの開催に乗り出した。同地域は移動手段が少なく、ワーケーション施設の充実が進む割に利用者が伸び悩んでいる。利便性を高めて誘客を増やし、多様な働き方に応じたプランの確立を目指す。
 「こうした移動支援はとても助かる」。南伊豆町のワーケーション施設「らいずや」の利用者を対象に今月上旬に行った初回ツアーの参加者、藤井瑛里奈さん(24)=埼玉県=は好意的な感想を述べた。ツアーでは参加者が一息つきたいタイミングで子浦三十三観音などの観光名所へとバスを走らせ、仕事と余暇の両立をサポート。レンタカーも貸し出した。
 藤井さんはウェブデザインなどを手掛けるフリーランサー。「同業者の中には車を持たず、電車やタクシーで移動する人が少なくない。交通網の発達していない地域でのこの取り組みは意義がある」と指摘した。
 同社は松崎町と西伊豆町でもツアーを行い、シャトルバスの運行や貸し切りタクシーの活用も予定する。営業部の北田美希子さんは「利用者の勤務形態は業種などによって異なる。ライフスタイルを分析し、ニーズに合った柔軟なサービスを提供したい」と強調する。
 ツアーの余暇の部分については、南伊豆町や伊豆半島ジオガイド協会とも協力し企画の充実を図る。町が観光プランを提案したり、ジオガイドが案内役を担ったりして連携する方針で、町商工観光課の担当者は「ワーケーションを根付かせるには地域に愛着が湧く企画が必要。来訪者が住民と接する機会を設けるなど工夫を凝らしたい」と意欲を示す。

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