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豚熱 長期戦へ消毒、ワクチン…防疫徹底 静岡県内、初確認1年

(2020/10/18 08:45)
静岡県内の野生イノシシ豚熱感染状況
静岡県内の野生イノシシ豚熱感染状況
静岡県が実施している豚へのワクチン接種
静岡県が実施している豚へのワクチン接種

 静岡県内で豚熱(CSF)に感染した野生イノシシが初めて確認されてから、18日で1年。豚への感染はないものの、県中部と西部でイノシシの感染拡大に歯止めがかからず、根絶は遠い。養豚場で発生すれば全頭殺処分を強いられるだけに、県や養豚農家は長期戦を見据えて対策を続ける。
 県のブランド豚を飼育し、肉料理のレストランも経営する三和畜産(浜松市北区)は、野生動物の侵入を防ぐ防護柵の設置や農場の消毒など防疫体制を徹底する。「目に見えないウイルスへの対策は難しい。根気強く予防に取り組んでいくしかない」と担当者。近隣で野生イノシシの感染が確認され、警戒を緩めていない。
 豚熱は昨年10月に藤枝市で感染したイノシシが見つかって以来、静岡や島田、浜松など10市1町に拡大。これまでに252頭(16日時点)の感染が確認されている。県は毎月生まれてくる約2万頭の子豚へのワクチン接種を実施。各地の猟友会の協力を得て、イノシシの捕獲や検査、経口ワクチンの散布といった対策を続けている。畜産振興課の担当者は「豚熱対策は長期戦。豚の健康管理や農場の衛生管理といった対策に万全を期す」と話す。
 今年9月には群馬県で、国内の養豚場としては約半年ぶりに豚の感染が確認された。野生動物を介してウイルスが持ち込まれた可能性が指摘され、静岡県内の養豚農家にも危機感が広がった。
 約1800頭の豚を飼育するアイエーエフ石塚(沼津市)は、高圧洗浄と石灰散布による4時間の消毒を週3回行っている。豚に接種するワクチン代は年間120万円に上り、経済的な負担も大きい。
 イノシシの感染は富士川以東では確認されていないが、石塚貴久代表は「カラスなどを媒介して感染するリスクもあり、油断できない。一生懸命育てた豚を消費者に届けるため最善を尽くすしかない」と語る。

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