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ハイパーカミオカンデ 浜松ホトニクス「光電子増倍管」使用決定

(2020/10/17 08:35)
ハイパーカミオカンデでの観測を見据え、開発が進められている新型の光電子増倍管。納入契約が結ばれ、2020年度内に本格生産が始まる=18年8月、磐田市の浜松ホトニクス豊岡製作所
ハイパーカミオカンデでの観測を見据え、開発が進められている新型の光電子増倍管。納入契約が結ばれ、2020年度内に本格生産が始まる=18年8月、磐田市の浜松ホトニクス豊岡製作所

 文部科学省が岐阜県飛騨市に建設する次世代観測装置「ハイパーカミオカンデ」で、浜松ホトニクスが開発した改良型大口径光電子増倍管(センサー)の使用が決まった。研究を主導する東京大宇宙線研究所とこのほど、1万6400本の納入契約を結んだ。16日、関係者への取材で分かった。
 豊岡製作所(磐田市)の専用棟で生産態勢を整え、本年度内に少なくとも数百本を出荷する計画。2027年に稼働する見通しのハイパーカミオカンデの研究では約4万本の大口径光電子増倍管が必要とされ、今後、残り2万3600本の全量受注を目指す。
 素粒子ニュートリノの観測を通して宇宙の謎に迫る研究で、ハイパーカミオカンデは2度のノーベル物理学賞受賞につながった「カミオカンデ」「スーパーカミオカンデ」の後継装置。宇宙から飛んできたニュートリノが水と反応して発する光を増倍管で捉える仕組み。「ハイパー」で水を満たし観測に用いる有効体積は、「スーパー」の10倍に当たる19万トンに上るという。
 同社は世界最大となる直径20インチ(約50センチ)の増倍管の開発に成功し、カミオカンデに1050本、「スーパー」に1万1200本を完納した。改良型は観測精度に加え耐久性などをさらに高めた。

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